10日の海外動向と本日の相場見通し 米国株高を好感も、米中対立で上値は重い
10日のシカゴ日経平均先物9月物は前週末比155円高の22495円、高値は22520円、安値は22325円でした。10日のNYダウは7日続伸、前週末比357.96ドル高の27791.44ドルでした。一方、ナスダック総合株価指数は同42.63ポイント安の10968.36ポイントと続落しました。ムニューシン財務長官が10日、米CNBCで「野党・民主党との協議を再開し、今週中にも与野党が合意できる」との経済対策に対する見通しを述べたことが好感されました。NY原油先物相場は3日ぶりに反発、WTI期近の9月物は前週末比0.72ドル高の1バレル41.94ドルでした。NY金先物相場は反発、12月物は前週末比11.7ドル高の1トロイオンス2039.7ドルでした。NY円相場は続落、前週末比05銭円安・ドル高の1ドル=105円90銭~106円00銭でした。
10日のVIX指数は前日比0.08(0.36%)安の22.13でした。また、VIX3Mは同0.23(0.81%)安の28.05で、VIX/VIX3Mレシオは同0.00(0.46%)高の0.79と、依然として1を下回っているので米株式相場は良好です。また、Skew指数(スキュー指数、別名「ブラックスワン指数」)<オプション価格を基に計算しますが、目先の相場が上昇する確率を、下落する確率がどれだけ上回っているかを表す。目先の相場が大きく下落する確率が高まると、Skew指数は大きくなる。>は、前日比2.25(1.61%)安の137.50でした。
一方、7日の日本では、プット・コールレシオは19.32と前日の17.63から上昇しました。(なお、同レシオの7月9日から16日まで、また、7月22日以降の異常値(過去にない値)とも思える数値は、計算上は正しい数値だということです。プット・コールレシオの算出元の1つである国内個別株を対象とするeワラントの取引が停止となっていることや、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で市場のボラティリティが高まっていたことなどの要因から、プット・コールレシオは大きくブレやすいやすい状況となっていたということです。)新高値銘柄数は27、新安値銘柄数は17、東証1部の騰落レシオ(25日平均)は89.77ろ前日の85.43からやや上昇し、且つ80%台を維持しています。同レシオは7月15日まで6日連続で70%台となっていましたが、16、17日と2日連続で80%台になり、20日には90%台を回復しましたが、21日から29日まで再び80%台で推移していましたが、30日、31日には70%台での推移になっていました。そして、8月3日、4日、5日、6日、7日と5日連続で80%台での推移です。
なお、日経平均に関しては、日足ベースの一目均衡表では基準線は7日現在「水平」継続です。転換線は「下向き」から「水平」に転換しました。転換線と基準線は「逆転」状態を継続です。遅行スパンは26日前よりも上に浮上しており、「好転」を継続です。また、引き続き雲の上で推移しています。また、先行スパンのクロスは、現在は確認できませんが、直近では6月18日にクロスしたままです。また、7日現在のMACD(12日-26日)は6.27と前日の16.70から低下、シグナル(9日)は55.76と前日の75.96から低下、ヒストグラム(=MACD -シグナル)はマイナス49.49と前日のマイナス59.26から上昇したものの、「売り」継続です。
米国株高を受けて、本日の日経平均は堅調に推移しそうです。想定レンジは22500円±200円程度です。ですが、米中の対立問題もあり、上値は重そうです。
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