10日の海外動向と本日の相場見通し 米ハイテク株主導の調整継続、日本株も調整継続

11日の大阪ナイトセッションの日経先物12月物は前日比140円安の22940円、高値は10日22時34分の23110円、安値は11日04時59分の22900円でした。10日のNYダウは反落、前日比405.89ドル安の27534.58ドルでした。ナスダック総合株価指数は同221.97ポイント安の10919.59ポイントと反落しました。米上院は10日、共和党が提案した5000億ドル規模の経済対策案を事実上否決しました。これが嫌気され、GAFAMなどには午後から売り圧力が強まり、軒並み下落しました。NY原油先物相場は反落、WTI期近の10月物は前日比0.75ドル安の1バレル37.30ドルでした。NY金先物相場は3日続伸、12月物は前日比9.4ドル高の1トロイオンス1964.3ドルでした。NY円相場は反発、前日比10銭円高・ドル安の1ドル=106円05~15銭でした。

 

10日のVIX指数は前日比0.90(3.12%)高の29.71でした。また、VIX3Mは同0.80(2.49%)高の32.92で、VIX/VIX3Mレシオは同0.01(0.62%)高の0.90と、依然として1を下回っているので米株式相場は良好です。また、Skew指数(スキュー指数、別名「ブラックスワン指数」)<オプション価格を基に計算しますが、目先の相場が上昇する確率を、下落する確率がどれだけ上回っているかを表す。目先の相場が大きく下落する確率が高まると、Skew指数は大きくなる。>は、前日比3.04(2.28%)安の130.16でした。

 

一方、10日の日本では、プット・コールレシオは5.13と前日の4.60から低下しました。新高値銘柄数は72、新安値銘柄数は1、東証1部の騰落レシオ(25日平均)は112.39と前日の107.86から上昇しました。

 

なお、日経平均に関しては、日足ベースの一目均衡表では基準線は10日現在「上向き」から「水平」に転換しました。転換線は「水平」から「上向き」に転換しました。転換線と基準線は「好転」継続です。遅行スパンは26日前よりも上に浮上し、「好転」継続です。引き続き雲の上で推移しています。また、先行スパンのクロスは、9月16日です。また、10日現在のMACD(12日-26日)は130.93と前日の133.36から低下、シグナル(9日)は157.83と前日の161.83から低下、ヒストグラム(=MACD -シグナル)はマイナス26.90と前日のマイナス28.47からやや上昇したものの、「売り」継続です。

 

夏場の急伸で上げ相場を主導してきたハイテク株を中心に、米国株式市場は相場調整局面入りしています。また、追加の新型コロナウイルス対策に関して、米上院は10日、共和党が提案した5000億ドル規模の経済対策案を事実上否決し、超党派合意に向けた作業を放棄しているため、大統領選前の成立は困難との見方も出ているもようです。こうなると、米国株に調整一巡感が出てこないと、日本株も調整を続けることになりそうです。本日の日経平均の想定レンジは23000円±200円程度です。

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