29日の海外動向と本日の相場見通し 米株反落を受け、日経平均も軟調推移へ

29日のNYダウは4日ぶりに反落、前日比131.40ドル安の27452.66ドルでした。ナスダック総合株価指数も4日ぶりに反落、同32.28ポイント安の11085.25ポイントでした。欧州や米国の新型コロナの感染者の増加が経済活動の再開の動きを鈍らせるとの見方から、景気敏感株が売られました。NY原油先物相場は反落、WTI期近の11月物は前日比1.31ドル安の1バレル39.29ドルでした。NY金先物相場は続伸、12月物は前日比20.9ドル高の1トロイオンス1903.2ドルでした。NY円相場は下落、前日比15銭円安・ドル高の1ドル=105円65~75銭でした。

 

29日のVIX指数は前日比0.08(0.31%)高の26.27でした。また、VIX3Mは同0.65(2.05%)安の31.09で、VIX/VIX3Mレシオは同0.02(2.40%)高の0.84と、依然として1を下回っているので米株式相場は良好です。また、Skew指数(スキュー指数、別名「ブラックスワン指数」)は、前日比2.76(2.18%)安の123.93でした。

 

一方、29日の日本では、プット・コールレシオは1.17と前日の35.35から低下しました。新高値銘柄数は177、新安値銘柄数は2、東証1部の騰落レシオ(25日平均)は128.60と前日の132.7から低下しました。

 

なお、日経平均に関しては、日足ベースの一目均衡表では基準線は29日現在「水平」から「上向き」に転換しました。転換線も「水平」から「上向き」に転換しました。転換線と基準線は「好転」継続です。遅行スパンは26日前よりも上に浮上し、「好転」継続です。引き続き雲の上で推移しています。また、先行スパンのクロスは、現在は確認できません。また、29日現在のMACD(12日-26日)は117.07と前日の106.84から上昇、シグナル(9日)は133.65と前日の138.40から低下、ヒストグラム(=MACD -シグナル)はマイナス16.58と前日のマイナス31.56から上昇したものの、「売り」継続です。

 

29日の米国株安を受け、本日の日経平均は反落する見通しです。想定レンジは23450円±250円程度です。米大統領選は29日夜(日本時間30日午前)、第1回テレビ討論会を開きます。この内容を見極めたいとのムードも強いため、買いの勢いは終日弱いでしょう。民主党のペロシ下院議長は28日、新たに2兆2000億ドル規模の経済対策法案を用意したことを明らかにしました。しかしながら、与野党が追加の経済対策の規模等ですぐに合意する確度が高まらない限り、米国株の調整は継続するとみられ、これは当面の日本株の上値圧迫要因です。

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