27日の海外動向と本日の相場見通し 新型コロナ感染拡大などが悪材料、日経は軟調推移

28日の大阪ナイトセッションの日経平均先物12月物は前日比90円安の23400円、高値は27日16時30分の23500円、安値は28日00時30分の23380円でした。27日のNYダウは3日続落、前日比222.19ドル安の27463.19ドルでした。一方、業績が新型コロナの拡大の影響を受けにくいハイテク株は上昇し、ナスダック総合株価指数は反発、同72.41ポイント高の11431.35ポイントでした。NY原油先物相場は3日ぶりに反発、WTI期近の12月物は前日比1.01ドル高の1バレル39.57ドルでした。NY原油先物相場は3日ぶりに反発、WTI期近の12月物は前日比1.01ドル高の1バレル39.57ドルでした。NY円相場は反発、前日比45銭円高・ドル安の1ドル=104円35~45銭でした。

 

10月27日のVIX指数は前日比0.89(2.74%)高の33.35でした。また、VIX3Mは同0.65(2.03%)高の32.72で、VIX/VIX3Mレシオは同0.01(0.70%)高の1.02と、連日で1を超えています。米国株式市場がボラタイルな局面入りしています。今後は、これが1を下回るまでは、「リスクパリティ型ファンド」からの暴力的な売りを警戒しておく必要がありそうです。また、Skew指数(スキュー指数、別名「ブラックスワン指数」)は、前日比1.53(1.21%)高の127.58でした。

 

一方、10月27日の日本では、プット・コールレシオは4.56と前日の4.83から上昇しました。東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は88.42と前日の88.07から上昇しました。新高値銘柄数は14、新安値銘柄数は19でした。

 

なお、日経平均に関しては、日足ベースの一目均衡表では基準線は10月27日現在「水平」継続です。転換線は「水平」から「下向き」に転換しました。転換線と基準線は「好転」継続です。遅行スパンは26日前よりも上で推移し、「好転」継続です。そして、引き続き雲の上で推移しています。また、先行スパンのクロスは、現在は確認できません。また、10月27日現在のMACD(12日-26日)は68.57と前日の76.86から低下、シグナル(9日)は94.07と前日の99.57から低下、ヒストグラム(=MACD -シグナル)はマイナス25.51と前日のマイナス22.71から低下し、「売り」継続です。

 

ドイツのメルケル首相が新型コロナ拡大阻止のためレストランの閉鎖や大型イベントの中止を検討していると伝わり、欧州株が軒並み下落しました。米国では、ニューヨーク市のデブラシオ市長は27日、年末休暇中に州外への旅行を避けるように住民に求めました。米国では新型コロナウイルス新規感染者数が増加傾向にあり、中西部を中心に入院患者も増えているそうです。新型コロナ感染拡大による経済活動の鈍化が投資マインドを冷やしています。この結果、27日の欧州株やNYダウが下落し、低リスク通貨の円が買われています。当然これは日経平均の上値圧迫要因です。また、共和党上院トップのマコネル院内総務が27日、11月9日まで上院での協議を休止する方針を固めたと伝わったため、米追加経済対策の早期成立が絶望的になりました。これはある程度織り込み済みとはいえ、売り材料です。このため、本日の日経平均は軟調に推移するでしょう。想定レンジは23400円±200円程度です。

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