4日の海外動向と本日の相場見通し 米株高を受け、日経平均は堅調に推移
5日の大阪ナイトセッションの日経平均先物12月物は前日比200円高の23940円、高値は5日02時43分の24070円、安値は4日16時48分の23490円でした。4日のNYダウは3日続伸、前日比367.63ドル高の27847.66ドルでした。ナスダック総合指数は2日続伸、同430.21ポイント高の11590.78ポイントでした。バイデン氏が大統領選に勝利し、上院は共和党、下院は民主党がそれぞれ過半数の議席を握る見通しとなり、民主党圧勝による大規模な財政出動の可能性が低下し、債券市場では大型財政出動への懸念が後退し、長期金利は低下し、ハイテク株が買われました。NY原油先物相場は3日続伸、WTI期近の12月物は前日比1.49ドル高の1バレル39.15ドルでした。NY金先物相場は4日ぶりに反落、12月物は前日比14.2ドル安の1トロイオンス1896.2ドルでした。NY円相場は横ばい、前日終値変わらずの1ドル=104円45~55銭でした。
4日のVIX指数は前日比5.96(16.82%)安の29.57でした。また、VIX3Mは同3.54(10.56%)安の29.98で、VIX/VIX3Mレシオは同0.07(7.00%)安の0.996と、1を割り込みました。米国株式市場がボラタイルな局面から落ち着きを取り戻してきました。このため、「リスクパリティ型ファンド」からの暴力的な売りを警戒する必要性は大幅に低下しました。また、Skew指数(スキュー指数、別名「ブラックスワン指数」)は、前日比3.12(2.29%)安の133.32でした。
一方、4日の日本では、プット・コールレシオは2.08と前日の2.05から低下しました。東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は78.78と前日の80.92から若干低下しました。新高値銘柄数は26、新安値銘柄数は7でした。
なお、日経平均に関しては、日足ベースの一目均衡表では基準線は4日現在「水平」から「上向き」に転換しました。転換線も「水平」から「上向き」に転換しました。転換線と基準線は「逆転」から「一致」に転換しました。遅行スパンは26日前よりも上に浮上し、「好転」しました。引き続き雲の上で推移しています。また、先行スパンのクロスは、現在は確認できません。先行スパン2は、「水平」から「上向き」に転換しました。また、4日現在のMACD(12日-26日)はプラス14.18と前日のマイナス11.74から上昇、シグナル(9日)は46.30と前日の56.44から低下、ヒストグラム(=MACD -シグナル)はマイナス32.12と前日のマイナス68.18から上昇したものの、「売り」継続です。
大統領選挙の結果は未だに確定していないものの、バイデン氏が大統領選に勝利し、上院は共和党が過半数、下院は民主党が過半数を維持する見通しになっています。これを受け、4日の米10年物国債利回りは前日比0.14%低下の0.76%でした。大統領選と上下両院選で民主党が勝利する「ブルーウエーブ」になれば国債が増発されるとの危惧が杞憂になったからです。また、米国では、「ねじれ議会の継続で、反トラスト法に基づいた巨大ハイテク企業への規制強化などが進みにくくなる」、「上院共和党の反対でバイデン氏が掲げる法人税増税の可能性が低下する」との見方が強まっているようです。このような状況は、日本株にポジティブです。日経平均の想定レンジは23900円±250円程度です。
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