9日の海外動向と本日の相場見通し 景気敏感株と市況関連が相場を押し上げる

10日の大阪ナイトセッションの日経平均先物12月物は前日比710円高の25570円、高値は9日22時52分の25900円、安値は9日16時30分の始値の24840円でした。9日のNYダウは大幅反発、前週末比834.57ドル高の29157.97ドルでした。ファイザーはドイツ製薬ベンチャー、ビオンテックと開発中のワクチンの治験で「90%超の参加者に感染予防の効果が確認された」と明らかにしました。これが買い材料になりました。一方、ナスダック総合株価指数は前週末比181.45ポイント安の11713.78ポイントでした。NY原油先物相場は反発、WTI期近の12月物は前週末比3.15ドル高の1バレル40.29ドルでした。NY金先物相場は反落、12月物は前週末比97.3ドル安の1トロイオンス1854.4ドルでした。NY円相場は5日ぶりに反落し、前週末比2円05銭の円安・ドル高の1ドル=105円35~45銭でした。

 

9日のVIX指数は前日比0.89(3.58%)高の25.75でした。また、VIX3Mは同0.49(1.79%)安の26.88で、VIX/VIX3Mレシオは同0.05(5.47%)安の0.96と、4日連続で1を割り込んでいます。米国株式市場がボラタイルな局面から落ち着きを取り戻してきました。このため、「リスクパリティ型ファンド」からの暴力的な売りを警戒する必要性は大幅に低下しています。また、Skew指数(スキュー指数、別名「ブラックスワン指数」)は、前日比2.85(2.29%)高の127.41でした。

 

一方、9日の日本では、プット・コールレシオは0.95と前日の0.88から上昇しました。東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は97.19と前日の89.74から上昇しました。新高値銘柄数は122、新安値銘柄数は9でした。

 

なお、日経平均に関しては、日足ベースの一目均衡表では基準線は9日現在「上向き」継続です。転換線も「上向き」継続です。転換線と基準線は「一致」継続です。遅行スパンは26日前よりも上に浮上したままで、「好転」継続です。引き続き雲の上で推移しています。また、先行スパンのクロスは、現在は確認できません。先行スパン2は、「水平」継続です。また、9日現在のMACD(12日-26日)は210.44と前日の125.22から上昇、シグナル(9日)は62.68と前日の47.84から上昇、ヒストグラム(=MACD -シグナル)は147.76と前日の77.39から上昇し、「買い」継続です。

 

9日の米10年物国債利回りは前週末比0.10%高の0.92%でした。一時は0.97%と3月後半以来、7カ月半ぶりの水準を付ける場面がありました。米ファイザーなどが開発する新型コロナウイルスのワクチンが高い有効性を示したため、経済の正常化が進むとの見方から、債券が売られました。この金利上昇を受け、外国為替市場では円安・ドル高が進みました。米国株高や原油高に加え、円安は本日の日本株にポジティブ材料です。その一方、米長期金利上昇は高PERのグロース株全般にはネガティブ材料です。よって、本日は景気敏感株や市況関連株が買われ、日経平均などの株価指数を押し上げる見通しです。日経平均の想定レンジは25500円±300円程度です。

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