21日の海外動向と本日の相場見通し コロナ変異種でマインド悪化、日本は買い手不在
22日の大阪ナイトセッションの日経平均先物3月物は前日比120円安の26530円、高値は21日17時18分の26570円、安値は21日19時57分の26160円でした。21日のNYダウは反発、前週末比37.40ドル高の30216.45ドルでした。ナスダック総合株価指数は同13.122ポイント安の12742.516ポイントと続落しました。英国で新型コロナの変異種の感染が広がり、英政府は対策として20日からロンドンでロックダウンに踏み切ったことが嫌気されました。一方、米与野党の指導部が20日、9000億ドル規模の追加の経済対策で最終合意したことが買い材料視されました。NY原油先物相場は6日ぶりに反落、WTI期近の2021年1月物は前週末比1.36ドル安の1バレル47.74ドルでした。NY金先物相場は続落、21年2月物は前週末比6.1ドル安の1トロイオンス1882.8ドルでした。NY円相場は、前週末と同じ1ドル=103円25~35銭でした。
21日のVIX指数は前日比3.59(16.64%)高の25.16でした。また、VIX3Mは同2.41(9.57%)高の27.58で、VIX/VIX3Mレシオは同0.06(6.45%)高の0.91と、1を割り込んでいます。このため、「リスクパリティ型ファンド」からの暴力的な売りを警戒する必要性は大幅に低下しています。また、Skew指数(スキュー指数、別名「ブラックスワン指数」)は、前日比049(0.33%)安の146.53でした。
一方、21日の日本では、プット・コールレシオは0.29と前日の0.25から上昇しました。東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は104.53と前日の100.40から上昇しました。新高値銘柄数は45、新安値銘柄数は19でした。
なお、日経平均に関しては、日足ベースの一目均衡表では基準線は21日現在「上向き」継続です。転換線は「下向き」から「上向き」転換です。転換線と基準線は「好転」継続です。遅行スパンは26日前よりも上に浮上したままで、「好転」継続です。引き続き雲の上で推移しています。また、先行スパンのクロスは、現在は確認できません。先行スパン2は、「上向き」継続です。また、21日現在のMACD(12日-26日)は422.59と前日の451.21から低下、シグナル(9日)は526.35と前日の551.12から低下、ヒストグラム(=MACD -シグナル)はマイナス103.76と前日のマイナス99.91から上昇し、「売り」継続です。なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は5日です。
英国発の新型コロナウイルスの変異種が欧州で拡大するなど、世界的な新型コロナの拡大を主因に、経済の正常化が遅れるとの懸念が強まっています。また、週末がクリスマスのため、海外勢の動きも鈍いでしょう。また、個人投資家の主戦場は直近IPOに集中しており、主力株への関心は大幅に低下しているはずです。このため、相場下落時の日銀のETF買いくらいしか買い手が見当たりません。よって、日経平均は軟調推移が見込まれます。想定レンジは26500円±300円程度です。
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