22日の海外動向と本日の相場見通し ナスダック高で日経平均は反発へ
23日の大阪ナイトセッションの日経平均先物3月物は前日比170円高の26510円、高値は23日01時19分の26550円、安値は22日の始値26370円でした。22日のNYダウは反落、前日比200.94ドル安の30015.51ドルでした。米議会が21日に9000億ドル規模の追加経済対策を可決したことが、目先の好材料出尽くしとなりました。一方、ナスダック総合株価指数は3日ぶりに反発、同65.402ポイント高の12807.918ポイントと過去最高値を更新しました。NY原油先物相場は続落、WTI期近の2021年2月物は前日比0.95ドル安の1バレル47.02ドルでした。NY金先物相場は3日続落、21年2月物は前日比12.5ドル安の1トロイオンス1870.3ドルでした。
22日のVIX指数は前日比0.93(3.70%)の24.23でした。また、VIX3Mは同0.33(1.20%)安の27.25で、VIX/VIX3Mレシオは同0.02(2.53%)安の0.89と、1を割り込んでいます。このため、「リスクパリティ型ファンド」からの暴力的な売りを警戒する必要性は大幅に低下しています。また、Skew指数(スキュー指数、別名「ブラックスワン指数」)は、前日比0.26(0.18%)安の146.27でした。
一方、22日の日本では、プット・コールレシオは0.33と前日の0.29から上昇しました。東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は92.65と前日の104.53から低下しました。新高値銘柄数は12、新安値銘柄数は28でした。
なお、日経平均に関しては、日足ベースの一目均衡表では基準線は22日現在「上向き」継続です。転換線は「上向き」から「下向き」転換です。転換線と基準線は「好転」継続です。遅行スパンは26日前よりも上に浮上したままで、「好転」継続です。引き続き雲の上で推移しています。また、先行スパンのクロスは、現在は確認できません。先行スパン2は、「上向き」継続です。また、22日現在のMACD(12日-26日)は373.17と前日の422.59から低下、シグナル(9日)は497.57と前日の526.35から低下、ヒストグラム(=MACD -シグナル)はマイナス124.40と前日のマイナス103.76から低下し、「売り」継続です。なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は6日です。
NYダウは下落しましたが、ナスダックが過去最高値を更新したことが好感され、本日の日経平均は4日ぶりに反発する見通しです。想定レンジは26600円±300円程度です。半導体、電子部品などIT関連が買われ、日経平均を押し上げるでしょう。一方、22日の東証マザーズ指数は続落、前日比47.59ポイント(4.05%)安の1128.90ポイントと9月14日以来、約3カ月ぶりの安値でした。これが示すように、底堅い日経平均に対して、短期売買を好むアクティブ個人の相場への体感温度は、氷点下になっていると推察されます。新興銘柄中心に個人好みの銘柄群は、目先は追証絡みの売りと節税売りが上値圧迫要因として意識されそうです。
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