21日の海外動向と本日の相場見通し ハイテク株の動きに注目、日経平均は膠着
22日の大阪ナイトセッションの日経平均先物3月物は前日比130円高の28600円、高値は21日17時01分の28740円、安値は22日02時21分の28500円でした。21日のNYダウは小幅に3日ぶりに反落、前日比12.37ドル安の31176.01ドルでした。一方、ナスダック総合株価指数は3日続伸、同73.667ポイント高の13530.915ポイント、S&P500種株価指数も同1.22ポイント高の3853.07ポイントと、ともに連日で過去最高値を更新しました。景気敏感株が売られ、ハイテク株が買われました。NY原油先物相場は下落、WTI期近の3月物は前日比0.18ドル安の1バレル53.13ドルでした。NY金先物相場は3日ぶりに反落、2月物は前日比0.6ドル安の1トロイオンス1865.9ドルでした。NY円相場は続伸、前日比5銭円高・ドル安の1ドル=103円45~55銭でした。
21日のVIX指数は前日比0.26(1.20%)安の21.32でした。また、VIX3Mは同0.02(0.08%)安の25.70で、VIX/VIX3Mレシオは同0.01(1.13%)安の0.83と、1を割り込んでいます。このため、「リスクパリティ型ファンド」からの暴力的な売りを警戒する必要性は大幅に低下しています。また、Skew指数(スキュー指数、別名「ブラックスワン指数」)は、前日比2.46(1.68%)安の144.20でした。
21日の日本では、プット・コールレシオは061と前日の0.52から上昇しました。東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は98.17と前日の98.45から低下しました。新高値銘柄数は57、新安値銘柄数は1でした。
なお、日経平均に関しては、日足ベースの一目均衡表では基準線は21日現在「水平」継続です。転換線は「上向き」継続です。転換線と基準線は「好転」継続です。遅行スパンは26日前の日足よりも上に浮上したままで、「好転」継続です。引き続き雲の上で推移しています。また、先行スパンのクロスは、現在は確認できません。先行スパン2は「水平」継続です。また、21日現在のMACD(12日-26日)は593.63と前日の584.18から上昇、シグナル(9日)は539.36と前日の512.54から上昇、ヒストグラム(=MACD -シグナル)は54.27と前日の71.64から上昇し、「買い」継続です。なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は5日です。
21日の米国株式市場では、決算前にアナリストの高評価が相次いだ主力ハイテク株が買われ、ナスダック総合株価指数は連日で過去最高値を更新しました。ちなみに、GAFAは、来週以降に2020年10~12月期決算の発表を控えています。予想を上回る業績期待が盛り上がっているのでしょう。確かに、インテルが21日夕に発表した2020年10~12月期決算は売上高が市場予想を上回ったものの、株価は発表後の時間外取引で下げていることは懸念材料です。このため、日本の半導体を中心にしたハイテク株が、ナスダック高を好感して買われるのか、それともインテル下落に引っ張られて利食い売りに押されるかは、場が開いてからの値動きで見極めるしかなさそうです。ですが、日経平均については、週末でもあり、上にも下にも積極的に動くこともないでしょう。想定レンジは28600円±250円程度です。
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