4日の海外動向と本日の相場見通し 米株堅調、買い戻しで日経平均も反発へ

5日の大阪ナイトセッションの日経平均先物3月物は前日比260円高の28590円、高値は5日04時49分の28600円、安値は4日16時34分の28370円でした。4日のNYダウは4日続伸、前日比332.26ドル高の31055.86ドルでした。ナスダック総合株価指数は反発、同167.200ポイント高の13777.743ポイントと過去最高値を更新しました。また、S&P500種株価指数は4日続伸、同41.57ポイント高の3871.74ポイントと、過去最高値を更新しました。米新規失業保険申請件が77万9000件と前週から減り、市場予想の83万件程度より少なかったことや、米下院が3日、2021会計年度の予算議案を可決したことが買い材料になりました。NY原油先物相場は4日続伸、WTI期近の3月物は前日比0.54ドル高の1バレル56.23ドルでした。NY金先物相場は反落、4月物は前日比43.9ドル安の1トロイオンス1791.2ドルでした。

 

4日のVIX指数は前日比1.14(4.98%)安の21.77でした。また、VIX3Mは同0.78(2.83%)安の26.79で、VIX/VIX3Mレシオは同0.02(2.21%)安の0.81と、6日連続で1を下回っています。このため、「リスクパリティ型ファンド」からの暴力的な売りを警戒する必要性が大幅に低下しました。また、Skew指数(スキュー指数、別名「ブラックスワン指数」)は、前日比0.58(0.42%)安の136.01でした。

 

4日の日本では、プット・コールレシオは0.60と前日の0.81から低下しました。東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は112.47と前日の109.15から上昇しました。新高値銘柄数は50、新安値銘柄数は2でした。

 

なお、日経平均に関しては、日足ベースの一目均衡表では基準線は4日現在「上向き」継続です。転換線は「下向き」から「水平」に転換しました。転換線と基準線は「好転」継続です。遅行スパンは26日前の日足よりも上に浮上したままで、「好転」継続です。引き続き雲の上で推移しています。また、先行スパンのクロスは、現在は確認できません。先行スパン2は「水平」継続です。また、4日現在のMACD(12日-26日)は309.99と前日の333.14から低下、シグナル(9日)は428.72と前日の459.20から低下、ヒストグラム(=MACD -シグナル)はマイナス118.73と前日のマイナス126.06から上昇し、「売り」継続です。(売り転換は1月26日でした。)なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は4日です。

 

4日の米国株が強い動きでしたので、本日の日経平均は反発スタートする見通しです。想定レンジは28600円±250円程度です。ですが、米国では、日本時間22時30分に1月の米雇用統計が発表になるため、買い一巡後の上値は重そうです。その一方で、5日移動平均線(4日現在28161.84円)を下回らない限り、1月28日や29日のように下値不安が強まることはないでしょう。昨日は利食い売りに押され、引け味が悪かった東京株式市場ですが、本日は引け味のよい相場になることを期待しています。

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