8日の海外動向と本日の相場見通し 米株堅調、ソフトバンク好決算で日経平均は強い動き

9日の大阪ナイトセッションの日経平均先物3月物は前日比20円高の29430円、高値は8日22時43分の29530円、安値は8日17時18分の29270円でした。8日のNYダウは6日続伸、前週末比237.52ドル高の31385.76ドルと、3週ぶりに過去最高値を更新しました。ナスダック総合株価指数は3日続伸、同131.346ポイント高の13987.642ポイントと過去最高値を更新しました。S&P500種株価指数は6日続伸し、同28.76ポイント高の3915.59ポイントと過去最高値で取引を終えました。米民主党が財政調整法を活用して、単独で追加経済対策を成立させる手続きを進めていることや、イエレン米財務長官が7日の米TV番組で、経済対策が成立すれば「2022年までに完全雇用を実現できる」と述べたことなどが買い材料になりました。NY原油先物相場は6日続伸、WTI期近の3月物は前週末比1.12ドル高1バレル57.97ドルでした。NY原油先物相場は6日続伸、WTI期近の3月物は前週末比1.12ドル高1バレル57.97ドルでした。

 

8日のVIX指数は前日比0.37(1.77%)高の21.24でした。また、VIX3Mは同0.13(0.49%)高の26.65で、VIX/VIX3Mレシオは同0.01(1.28%)高の0.80と、8日連続で1を下回っています。このため、「リスクパリティ型ファンド」からの暴力的な売りを警戒する必要性が大幅に低下しました。また、Skew指数(スキュー指数、別名「ブラックスワン指数」)は、前日比1.56(1.15%)高の136.65でした。

 

8日の日本では、プット・コールレシオは0.25と前日の0.44から低下しました。東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は119.86と前日の110.29から上昇しました。新高値銘柄数は137、新安値銘柄数は1でした。

 

なお、日経平均に関しては、日足ベースの一目均衡表では基準線は8日現在「上向き」継続です。転換線は「下向き」から「上向き」に転換しました。転換線と基準線は「好転」継続です。遅行スパンは26日前の日足よりも上に浮上したままで、「好転」継続です。引き続き雲の上で推移しています。また、先行スパンのクロスは、現在は確認できません。先行スパン2は「上向き」から「水平」転換です。また、8日現在のMACD(12日-26日)は378.47と前日の323.20から上昇、シグナル(9日)は379.66と前日の399.58から低下、ヒストグラム(=MACD -シグナル)はマイナス1.19と前日のマイナス76.38から上昇し、「売り」継続です。(売り転換は1月26日でした。)なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は4日です。

 

米国株が堅調なため、本日の日経平均は堅調に推移する見通しです。想定レンジは29400円±300円程度です。上下1%程度上下する、値幅が出やすいボラタイルな動きが出る可能性は低くはないとみています。ところで、テスラは米時間8日朝、SECに提出した資料で15億ドル分のビットコイン投資を明らかにしました。現金の運用先について「多様化し収益を高めるよう投資方針を改めた」と説明し、テスラ製品の購入も近くビットコインで支払えるようにします。これを受け、ビットコインの価格が、急上昇しました。一時は44800ドル程度と前日より15%近く上昇し、史上最高値を付けました。また、傘下の「ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)」の投資成績が好調だったため、ソフトバンクグループ(9984)が8日発表した2020年4~12月期の連結決算(国際会計基準)では、純利益が前年同期比6.4倍の3兆551億円と、4~12月期として過去最高益を更新しました。このような状況下、ビットコイン関連や、ソフトバンクグループなどが人気化する見通しです。

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