24日の海外動向と本日の相場見通し NYダウ高値更新を好感し、日経平均は反発へ
25日の大阪ナイトセッションの日経平均先物3月物は前日比450円高の30090円、高値は25日04時00分の30110円、安値は24日16時30分の29680円でした。24日のNYダウは4日続伸、前日比424.51ドル高の31961.86ドルと、1週間ぶりに過去最高値を更新しました。ナスダック総合株価指数は3日ぶりに反発、同132.768ポイント高の13597.966ポイントでした。米食品医薬品局(FDA)は24日、ジョンソン・エンド・ジョンソンが開発するコロナワクチンについて「1回の接種でも高い効果がある」として緊急使用を支持しました。また、パウエルFRB議長は24日、下院金融サービス委員会でのオンライン公聴会で、量的金融緩和について「政策目標に対して十分な進展がみられるまで現行のペースでの購入を続ける」と述べました。さらに、米下院の民主党指導部は1.9兆ドル規模の追加経済対策について週内にも採決する方向で調整していると伝わりました。これらが好感されました。NY原油先物相場は反発、WTI期近の4月物は前日比1.55ドル高の1バレル63.22ドルでした。NY金先物相場は続落、4月物は前日比8.0ドル安の1トロイオンス1797.9ドルでした。
24日のVIX指数は前日比1.77(7.66%)安の21.34でした。また、VIX3Mは同1.23(4.54%)安の25.89で、VIX/VIX3Mレシオは同0.03(3.27%)安の0.82と、1を下回っています。このため、「リスクパリティ型ファンド」からの暴力的な売りを警戒する必要性が大幅に低下しています。また、Skew指数(スキュー指数、別名「ブラックスワン指数」)は、前日比1.88(1.38%)高の138.52でした。
24日の日本では、プット・コールレシオは0.41と前日の0.29から上昇しました。東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は106.43と前日の108.93から低下しました。新高値銘柄数は47、新安値銘柄数は13でした。
なお、日経平均に関しては、日足ベースの一目均衡表では基準線は24日現在「水平」を継続しています。転換線は「上向き」を継続しています。転換線と基準線は「好転」継続です。遅行スパンは26日前の日足よりも上に浮上したままで、「好転」継続です。引き続き雲の上で推移しています。また、先行スパンのクロスは、現在は確認できません。先行スパン2は「水平」を継続しています。また、24日現在のMACD(12日-26日)は581.61、シグナル(9日)は583.45、ヒストグラム(=MACD -シグナル)はマイナス1.84と前日の67.02からマイナス転換して、「売り」転換です。なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は5日です。
24日のNYダウが過去最高値を更新するなど米国株が堅調なため、本日の日経平均は反発し、30000円台を回復するでしょう。ただし、買い一巡後は、戻り待ちの売りも出るので上値は重くなりそうです。その一方、売り方の買い戻しや、押し目買いも入るため、昨日のような売りが売りを呼ぶようなことはなさそうです。想定レンジは30100円±300円程度です。なお、物色傾向関しては、「ウイズコロナ」の高PERのグロース株は軟調で、「コロナ禍」で足元の業績は非常に悪いものの、「アフターコロナ時代」に業績が急改善することが見込まれる景気敏感のバリュー株が買われる見通しです。
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