4月15日の海外動向と本日の相場見通し 好悪材料が綱引き、日経平均は膠着見通し

4月16日の大阪ナイトセッションの日経平均先物6月物は前日比140円高の29760円、高値は16日01時39分の29770円、安値は15日のナイトセッション始値の29670円でした。15日のNYダウは続伸、前日比305.10ドル高の34035.99ドルでした。ナスダック総合株価指数は反発、同180.923ポイント高の14038.763ポイントでした。S&P500種株価指数は反発、同45.76ポイント高の4170.42ポイントと過去最高値を更新しました。3月の小売売上高は前月比9.8%増と市場予想の6.1%増を上回ったことや、15日の米債券市場で長期金利が一時1.52%とほぼ1カ月ぶりの水準に低下したことが好感されました。NY原油先物相場は4日続伸、WTI期近の5月物は前日比0.31ドル高の1バレル63.46ドルでした。NY金先物相場は反発、6月物は前日比30.5ドル高の1トロイオンス1766.8ドルでした。NY円相場は4日続伸、前日比20銭円高・ドル安の1ドル=108円70~80銭でした。

 

4月15日のVIX指数は前日比0.42(2.47%)安の16.57でした。また、VIX3Mは同0.30(1.42%)安の20.76で、VIX/VIX3Mレシオは同0.01(1.06%)安の0.80と、1を下回っているため、「リスクパリティ型ファンド」からの暴力的な売りを警戒する必要性が大幅に低下しています。Skew指数(スキュー指数、別名「ブラックスワン指数」)は、前日比1.62(1.18%)高の139.29でした。

 

4月15日の日本では、プット・コールレシオは0.25と前日の0.27から低下しました。東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は112.44と前日の114.91から低下しました。新高値銘柄数は70、新安値銘柄数は24でした。

 

なお、日経平均に関しては、日足ベースの一目均衡表では基準線は4月15日現在「水平」を継続しました。転換線は「上向き」から「水平」に転換しました。転換線と基準線は「好転」を継続しました。遅行スパンは26日前の日足を上回り、「好転」を継続しています。また、引き続き雲の上で推移しています。また、先行スパンのクロスは、現在は確認できません。先行スパン2は「水平」から「上向き」に転換しました。また、4月15日現在のMACD(12日-26日)は103.35、シグナル(9日)は113.05、ヒストグラム(=MACD -シグナル)はマイナス9.71と、「売り」転換しました。なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は5日です。

 

15日の米10年物国債利回りは前日比0.06%低下の1.57%でした。この動きはグロース株にポジティブです。また、日本でも、65歳以上の高齢者に対する新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が4月12日から始まりました。供給本格化は5月の大型連休後となる見通しですが、ワクチン接種開始は日本経済にはポジティブな材料です。ですが、政府は新型コロナウイルスの緊急事態宣言に準じた措置をとる「まん延防止等重点措置」を埼玉、神奈川、千葉、愛知の4県に適用します。対象は10都府県に広がります。16日夕にも開く政府対策本部で決めるとのことです。これは景気・経済にとってネガティブです。また、今後、本格化する3月決算発表を控えて、積極的な上値追いは、引き続き期待薄です。よって、本日の日経平均は「もみあい」となるでしょう。想定レンジは29700円±300円程度です。

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