4月6日 カブ知恵 モーニングミーティング議事録

相場観

4月5日の日経平均は前日比51.51円(0.19%)安の27787.98円と、続伸しました。5日移動平均線(5日現在27807.82円)、200日移動平均線(同28237.15円)を下回っています。一方、25日移動平均線(同26721.60円)、75日移動平均線(同27439.47円)は上回っています。4月6日の大阪証券取引所における日経平均先物6月物の夜間取引終値は前日比250円安の27550円、高値は5日16時44分の27880円、安値は6日04時39分の27440円でした。5日の騰落レシオ(25日移動平均)は104.11でした。新高値銘柄数は139、新安値銘柄数は13でした。また、5日現在のMACD(12日-26日)は372.42、シグナル(9日)は325.48でした。ヒストグラム(=MACD -シグナル)は46.94でした。これは3月16日にプラス転換しました。なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は2日です。

 

5日のNYダウは3日ぶりに反落し、前日比280.70ドル安の34641.18ドルでした。一方、ナスダック総合株価指数は3日ぶりに反落し、同328.386ポイント安の14204.168ポイントでした。FRBの金融引き締め加速観測が強まり、米長期金利が3年ぶりの高水準を付けたことが、ハイテク株への逆風となりました。

 

ハト派の最右翼だったFRBのブレイナード理事が、5日の講演で、5月にも始める資産圧縮は「(前回資産を圧縮した)2017~19年に比べ再投資の制限はかなり大きくなり、はるかに短い期間で最大規模に達するだろう」と述べたとのことです。この発言を受け、米10年物国債利回りが、一時2.56%と3年ぶりの高水準を付けました。これが我が国の高PER銘柄群のへの逆風となりそうです。一方、5日のNY円相場は3日続落し、前日比90銭円安・ドル高の1ドル=123円60~70銭でした。日米金利差の拡大を見越した円売り・ドル買いが優勢となったためです。これは我が国外需系銘柄の下支え要因となるでしょう。ちなみに、5日のTOPIXの終値は1949.12ポイントと、3月のTOPIXの月中平均1885.51ポイントを上回っています。この1885.51ポイントを上回っている状況では、新年度入りした国内機関投資家からの利益確定売りが出易いとみています。よって、日経平均の上値は重そうです。想定レンジは27600円±300円程度です。下値は75日移動平均線(5日現在27439.47円)が意識されそうです。

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