6月5日 カブ知恵 モーニングミーティング議事録

<本日の注目銘柄>

日本ラッド(4736)

好業績が注目ポイントです。2024年3月期業績については、売上高は36.55億円(前期比2.8%増)、営業利益は1.50億円(同72.7%増)、経常利益は2.00億円(同42.2%増)、当期純利益は2.50億円(同77.7%増)の見通しです。

 

「エンタープライズソリューション事業」においては、既存顧客と引き続き良好な関係を続け、大口化を進めるとともに、開発リソースの調達強化と新規顧客の開拓・選別を行い受注拡大を目指します。また、提案スピード・適応力強化としてノーコード・ローコード型プロダクト・プラットフォーム提案にも注力、オリジナルサービスの拡充、開発の効率化を図るとともに、人員育成・増強及び技術力向上並びにパートナー企業とのAI連携強化に努めていきます。これらを踏まえ、売上高22.55億円(前期比2000万円増)を見込んでいます。

 

「IoTインテグレーション事業」においては、インダストリアルIoT分野においては、業界内で獲得しつつあるユニークな立ち位置を更に強化すべく、新プロダクト・プラットフォームの開発・強化、人員強化と営業体制の強化、新規顧客の直接獲得と代理店ルートの開拓及びクイック導入型の製版販売を本格的に行っていきます。医療機関向け自動再来受付システム等の販売・開発については、回復しつつある医療機関ニーズを的確に捉えるべく製品の品質を更に向上させより多くの顧客対応ができる体制を整えていきます。自動車搭載セキュリティシステムのロイヤリティ収入は前期度と同等の収益が見込まれています。これらを踏まえ、売上高14億円(前期比8100万円増)を見込んでいます。

 

<本日の監視銘柄群>

ソフトバンクグループ(9984)、ニデック(6594)、ファーストリテイリング(9983)、エーザイ(4523)、カバー(5253)、データセクション(3905)

 

<前日の東京株式市場>

2日の日経平均は前日比376.21円(1.21%)高の31524.22円と大幅続伸しました。5日移動平均線(2日現在31224.36円)、25日移動平均線(同30054.13円)、75日移動平均線(同28567.51円)、100日移動平均線(同28170.45円)、200日移動平均線(同27847.32円)全て上回っています。3日の大阪証券取引所における日経平均先物6月物の夜間取引終値は前日比420円高の31970円、高値は3日02時29分の32010円、安値は2日始値の16時30分の31610円でした。2日の騰落レシオ(6日移動平均)は87.36%でした。新高値銘柄数は97、新安値銘柄数は45でした。また、MACD(12日-26日)は679.22、シグナル(9日)は682.75でした。ヒストグラム(=MACD -シグナル)はマイナス3.53でした。なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は3日です。ちなみに、当社の「大底確認10項目」のうちが1つ(前日は2つ)が点灯、「天井確認10項目」のうちが2つ(前日はゼロ)が点灯している状況です。

 

<前日の米国金融市場>

2日のNYダウは続伸し、前日比701.19ドル高の33762.76ドルと、上げ幅は今年最大でした。ナスダック総合株価指数は続伸し、同139.78ポイント高の13240.77ポイントと、昨年4月以来、およそ1年1カ月ぶりの高値でした。連邦政府の債務上限の効力を2025年1月まで停止する「財政責任法案」が、1日までに上下両院で可決されたことが好感されました。5月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数は前月比33万9000人増と、市場予想の19万人増以上に増えました。また、4月と3月分も上方修正されました。失業率は3.7%と、4月の3.4%から上昇し、市場予想の3.5%も上回りました。そして、平均時給の上昇率は前年同月比4.3%と市場予想の4.4%を下回りました。

 

<本日の東京株式市場の見通し>

2日の米国株式相場が堅調だったため、本日の日本株も堅調に推移しそうです。引き続き、押せば、担がれている売り方の買い戻しが入る見込みのため、上がり易く下がり難い相場展開は続くとはみています。

 

<日経平均テクニカル分析>

日経平均については、5日移動平均線自体が4月28日に上向きに転じました。本日以降、5日移動平均線が下向きに転じるためには、本日終値が5月29日の31233.54円を下回る必要があります。下回ることはなさそうです。

 

4月17日から6月2日まで、25日移動平均線が、32日連続で上昇しています。本日、25移動平均線が下向き転換するには、終値で4月26日の28416.47円を下回ることが必要です。下回ることはなさそうです。

 

ちなみに、5月31日に、「日経平均が5日移動平均線を下回ったものの、5日移動平均線自体は上向き」に変化しましたが、翌6月1日に、「日経平均が5日移動平均線を上回り、且つ、5日移動平均線自体が上向き」の状況に変化しました。今後は、「日経平均が5日移動平均線を下回り、且つ、5日移動平均線自体が下向き」の状況に変化するまでは、上昇局面が続くとみています。

 

6月2日の東証グロース市場指数は前日比12.02p(1.26%)高の963.25pでした。5日移動平均線(2日現在950.30p)と25日移動平均線(同949.05p)を上回っています。そして、75日移動平均線(同9598.91p)を上回ってきました。5日移動平均線は、5月31日に上昇に転じました。本日、下向きに転じるには、5月29日の934.01pを下回る必要があります。25日移動平均線は9日ぶりに上昇に転じました。本日下向きに転じるには、4月26日の938.55pを下回る必要があります。そして、75日移動平均線は、5月12日から16日連続で下降しています。本日上向きに転じるには、2月13日の971.93pを上回る必要があります。

 

東証グロース市場指数の25日移動平均線が上昇転換しました。短期資金の流入が期待できる状況に変化しました。本格的なリバウンドの発生を想定します。

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