6月19日 カブ知恵 モーニングミーティング議事録

<本日の注目銘柄>

ヴィッツ(4440)

2023年5月24日、同社と株式会社RYODENが共同で取り組む仮想空間ソリューション「WARXSS」が、経済産業省・国土交通省の「自動運転レベル4等先進モビリティサービス研究開発・社会実装プロジェクト「RoAD to the L4」」内の取り組みにおいて活用されたことを発表しました。これが注目ポイントです。

 

政府は 2025 年頃までに無人自動運転サービス(50ヵ所)の実現を目指しています。その中では市街地など歩行者や一般車両の混在する空間も含まれています。これらの先進モビリティサービスの実現・普及に向けて、研究開発から、実証実験、社会実装まで一貫した取組を行うプロジェクトが「RoAD to the L4」です。

 

2023年8月期第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高12.76億円(前年同期比18.4%増)、営業利益1.59億円(同22.0%増)、経常利益1.79億円(同30.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益1.26億円(同54.0%増)でした。主力の組込みソフトウェアやシミュレータ・仮想空間の技術分野が好調であり、自動車向けの売上が大きく伸びた他、半導体関連装置を含む産業機械向けの売上が堅調に推移したため、ソフトウェア開発事業の売上高及びセグメント利益は前年同期比増収増益でした。

 

<本日の監視銘柄群>

三菱商事(8058)、三菱重工(7011)、カバー(5253)、マネジメントソリューションズ(7033)、ABEJA(5574)、tripla(5136)、Fusic(5256)、フィックスターズ(3687)

 

<前日の東京株式市場>

16日の日経平均は前日比220.59円(0.66%)高の33706.08円と反発しました。5日移動平均線(16日現在33229.33円)、25日移動平均線(同31528.11円)、75日移動平均線(同29260.35円)、100日移動平均線(同28808.60円)、200日移動平均線(同28048.53円)全て上回っています。17日の大阪証券取引所における日経平均先物9月物の夜間取引終値は前日比50円高の33700円、高値は16日20時37分の33950円、安値は16日16時44分の33640円でした。16日の騰落レシオ(6日移動平均)は200.06%でした。新高値銘柄数は217、新安値銘柄数は16でした。また、MACD(12日-26日)は970.30、シグナル(9日)は831.23でした。ヒストグラム(=MACD -シグナル)は139.07でした。なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は3日です。ちなみに、当社の「天井確認10項目」のうちが8つ(前日は6つ)が点灯している状況です。

 

<前日の米国金融市場>

16日のNYダウは反落し、前日比108.94ドル安の34299.12ドルでした。ナスダック総合株価指数は7日ぶりに反落し、同93.25ポイント安の13689.57ポイントでした。ミシガン大学が16日に発表した6月の消費者調査では、1年先の予想インフレ率が3.3%と2021年3月以来の低さでした。しかしながら、リッチモンド連銀のバーキン総裁は16日の講演で、米国の物価上昇率がFRBの目標である2%に戻る裏付けとなるデータが示されなければ「一段の金融引き締めに賛同する」との認識を示したことが、嫌気されました。

 

<本日の東京株式市場の見通し>

16日の米国株が軟調だったため、本日の東京株式市場は膠着する見通しです。ただし、外部環境が概ね良好で、下がり難く上がり易い投資環境が続いているため、東京株式市場では「踏み上げ相場」が継続する見通しです。

 

<日経平均テクニカル分析>

日経平均については、5日移動平均線自体が4月28日に上向きに転じました。本日以降、5日移動平均線が下向きに転じるためには、本日終値が6月12日の32434.00円を下回る必要があります。下回ることはないでしょう。

 

4月17日から6月16日まで、25日移動平均線が、42日連続で上昇しています。本日、25移動平均線が下向き転換するには、終値で5月15日の29626.34円を下回ることが必要です。下回ることはないでしょう。

 

ちなみに、6月8日に、「日経平均が5日移動平均線を下回っているものの、5日移動平均線自体が上向き」の状況に変化しましたが、翌9日にはすぐに、「日経平均が5日移動平均線を上回り、且つ、5日移動平均線自体が上向き」に変化しました。今後に関しては、「日経平均が25日移動平均線を下回り、且つ、25日移動平均線自体が下向きの状況」に変化すると、調整入りのサインと考えています。

 

6月16日の東証グロース市場指数は前日比42.62p(4.22%)高の1052.22pでした。5日移動平均線(16日現在1022.70p)、25日移動平均線(同971.20p)、75日移動平均線(同963.70p)全て上回っています。5日移動平均線は、5月31日に上昇に転じました。本日、下向きに転じるには、6月12日の1014.54pを下回る必要があります。25日移動平均線は11日連続で上昇しています。本日下向きに転じるには、5月15日の951.14pを下回る必要があります。そして、75日移動平均線は、6日連続で上昇しています。本日下向きに転じるには、2月28日の956.11pを下回る必要があります。

 

東証グロース市場指数の25日移動平均線が、6月2日に上昇転換しました。短期資金の流入が期待できる状況に変化しました。目先は、本格的なリバウンドの発生を想定しています。ただし、25日移動平均線自体が下向きに転じるようだと、調整色が強まる可能性が高まります。そうなったら、下落を警戒する必要があります。

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