6月30日 カブ知恵 モーニングミーティング議事録

<本日の注目銘柄>

プライム・ストラテジー (5250)

株式会社 Digital Evangelist 代表取締役の金谷武明氏が海外マーケティング顧問に就任したことが、注目ポイントです。

 

プライム・ストラテジーは、KUSANAGI Stack(超高速 CMS 実行環境「KUSANAGI」、高速化エンジン「WEXAL® Page Speed Technology®」、戦略 AI「ONIMARU® David」)を構成する高速化・自動化技術、ブランドなどの知的資本をライセンスとしてレンタルサーバ、CDN、SaaS 等のプラットフォーム事業者向けに提供しています。この知的財産権の国内外、特に海外でのライセンス展開は、同社の成長を牽引する重要な分野です。これを推進する施策のひとつとして、海外(主に北米プラットフォーム事業者)に向けたマーケティングの強化を進めています。

 

そこで、グーグル株式会社(2016 年よりグーグル合同会社)で Google 検索の Evangelist として活動するなど、Web マーケティングに関する知見の高い、金谷武明氏を顧問に迎えました。

 

なお、2023年11月期の通期業績については、売上高は9.20億円(前期比19.4%増)、営業利益は3.58億円(同20.9%増)、経常利益は3.35億円(同15.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は2.32億円(同17.8%増)を見込んでいます。

 

ちなみに、2023年2月22日の東京証券取引所での上場セレモニーの際に、代表取締役の 中村けん牛氏は、同社の優位性について、「当社は ハイパーオートメーション(AIなどを用いた高度な自動化)を自社業務に適用して高い生産性を実現しているとともに、OSからAIまで開発できる体制を築いており、強みは知的資本にある。その結果、高い利益率を達成するとともに、高付加価値を提供できる」、ライセンスビジネスについては、Web高速化エンジン「WEXAL Page Speed Technology」と戦略AI「ONIMARU David」の国際特許を出願中であり、年内に成立の見込みで、「これを機に、海外でもライセンスビジネスを展開していきたい」と語ったとのことです。

 

<本日の監視銘柄群>

そーせいグループ(4565)、レーザーテック(6920)、ソシオネクスト(6526)、三菱UFJフィナンシャルG(8306)

 

<前日の東京株式市場>

29日の日経平均は前日比40.15円(0.12%)高の33234.14円と小幅ながら続伸しました。5日移動平均線(29日現在32889.36円)、25日移動平均線(同32471.0.1円)、75日移動平均線(同29872.34円)全て上回っています。30日の大阪証券取引所における日経平均先物9月物の夜間取引終値は前日比50円高の33130円、高値は29日21時34分の33290円、安値は29日16時37分の33070円でした。29日の騰落レシオ(6日移動平均)は87.08%でした。新高値銘柄数は247、新安値銘柄数は4でした。また、MACD(12日-26日)は613.47、シグナル(9日)は800.86でした。ヒストグラム(=MACD -シグナル)はマイナス187.40でした。なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は4日です。ちなみに、当社の「大底確認10項目」のうちが2つ(前日も2つ)が点灯している状況です。

 

<前日の米国金融市場>

29日のNYダウは反発し、前日比269.76ドル高の34122.42ドルでした。ナスダック総合株価指数は小幅ながら3日ぶりに反落し、同0.42ポイント安の13591.33ポイントでした。28日の米10年物国債利回りは前日比0.05%低い3.71%でした。FRBが28日公表したストレステストの結果で、米国内で相対的に規模の大きい23行すべての銀行が不況時にも規制上必要な自己資本を維持できるとの見解を示したことで、金融株が買われました。なお、6月18〜24日の週間の新規失業保険申請件数は23万9000件と、1000件上方修正された前週の改定値から2万6000件減少し、市場予想の26万4000件を下回りました。FRBが金融引き締めを続ける中でも米雇用は堅調との見方が強まり、2年債利回りは一時は4.89%と3月上旬以来の高水準となりました。また、10年物国債利回りも一時は3.86%と3月上旬以来、およそ3カ月半ぶりの高水準を付ける場面がありました。これがハイテク株への悪材料となりました。

 

<本日の東京株式市場の見通し>

29日のナスダックがやや軟調だったため、本日の東京株式市場の上値は重そうです。確かに29日の日経平均は一時33527.98円まで上昇するなど強いことは強いのですが、大引けにかけ上げ幅を縮めたことで分かるように、買い疲れ感が出て、上値が重いとの印象です。6月第3週(19〜23日)の投資部門別売買動向では、海外勢は現物株を13週ぶりに売り越しました。このように、長期スタンスの海外勢の買いの勢いに一服感が感じられます。今週に入ってからの日経平均の値動きを見る限りは、「踏み上げ相場」もいったん終了した可能性が高そうです。その一方で、下値では、売り方の買戻しや、早売りした投資家や出遅れた投資家の押し目買いが入るため、底堅い値動きは続くでしょう。切羽詰まった売り方の損失を確定させる「踏み」は期待薄ながら、下値での買い圧は非常に強いとみています。以上のことから、上昇相場というより、高値圏での「保ち合い相場」を想定しています。

 

なお、ここ最近の話題は、「ETFが分配金支払いのために解消するポジションが合計で1兆1000億円超と過去最大になる見込みであることに加え、GPIFが保有する国内株式の割合が急上昇したため、国内株式を5兆2000億円ほど売却する必要があるという試算」です。ですが、ETF分配金は毎年恒例の需給イベントですし、年金の動向を示すとされる信託銀行は3月第3週以降6月第3週まで13週連続で、売り越しています。また、GPIFの第4期中期目標期間(2020年4月1日からの5カ年)における基本ポートフォリオでは、国内株式の資産構成割合は25%ですが、国内株式の乖離許容幅は±8%なので、「年末の25.1%から27.4%に上昇した」との試算があったとしても、GPIFはこれまで通り、市場に大きなインパクト与えないように、淡々と25%に近づけるとみています。ちなみに、6月第3週(19~23日)は、年金基金などの売買を反映する信託銀行は4074億円の売り越しで、売り越し額は前週の821億円の約5倍でした。四半期末接近でリバランス売りを多めに出したようです。

 

<日経平均テクニカル分析>

日経平均については、5日移動平均線自体が6月22日に下向きに転じました。ちなみに、下向きに転じたのは4月27日以来のことでした。本日以降、5日移動平均線が上向きに転じるためには、本日終値が6月23日の32781.54円を上回る必要があります。

 

4月17日から6月29日まで、25日移動平均線が、51日連続で上昇しています。本日、25移動平均線が下向き転換するには、終値で5月26日の30916.31円を下回ることが必要です。

 

ちなみに、5日移動平均線を基準の先行きを判断すると、ダマシが多いので、今後に関しては、「日経平均が25日移動平均線を下回り、且つ、25日移動平均線自体が下向きの状況」に変化すると、「本格的な調整入りのサイン」と考えています。

 

6月29日の東証グロース市場指数は前日比5.21p(0.51%)高の1029.34pでした。5日移動平均線(29日現在1030.49p)を下回っています。一方、25日移動平均線(同1008.72p)、75日移動平均線(同973.34p)共に上回っています。5日移動平均線は、6月26日に下降に転じました。本日、上向きに転じるには、6月23日の1053.18pを上回る必要があります。25日移動平均線は20日連続で上昇しています。本日下向きに転じるには、5月26日の924.92pを下回る必要があります。そして、75日移動平均線は、15日連続で上昇しています。本日下向きに転じるには、3月13日の966.21pを下回る必要があります。

 

東証グロース市場指数の25日移動平均線が、6月2日に上昇転換しました。短期資金の流入が期待できる状況に変化しました。目先は、本格的なリバウンドの発生を想定しています。ただし、25日移動平均線自体が下向きに転じるようだと、調整色が強まる可能性が高まります。そうなったら、下落を警戒する必要があります。

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