9月29日 カブ知恵 モーニングミーティング議事録

<本日の注目銘柄>

TOWA(6315)

2023年9月26日、「生成AI向け半導体の生産に最適な装置「YPM1250-EPQ」を開発」を発表しました。これが注目ポイントです。

 

生成AIの普及などにともない、サーバー/高速ネットワーキングやHPC(ハイ・パフォーマンス・コンピューティング)、自動運転車システムで使用される、膨大なデータを高速で処理する高性能なAI半導体モジュールの需要が増加しています。一方で、半導体の更なる高機能化・高性能化により、チップの微細化が進んでいますが、コスト面や生産性、品質面の課題から微細化技術には制約があり、半導体の更なる進化の足枷になっていました。

 

このようなチップを生産する前工程の制約を、後工程の技術を用いて解決できないかという半導体メーカーの要望を受け、同社で研究開発を重ねた結果、前工程の課題を解決出来るチップレット(2.5Dおよび3Dパッケージング手法)製品に対応した新たなモールディング技術(レジンフローコントロール方式)を開発し、レジンフローコントロール方式を採用した大量生産用半導体モールディング装置「YPM1250-EPQ」を製品化しました。YPM1250-EPQは、チップレット製品に対応した業界初の装置で、今後ますます拡大が見込まれるチップレット製品の需要に応えることが可能だということです。

 

生成AI向け半導体などのチップレット製品で、必ず使用される超広帯域メモリ(HBM:High Bandwidth Memory)は複数のチップが積層された構造ですが、チップ間の非常に狭い積層空間に樹脂を均一に充填させる技術が必要です。特に最先端のHBMは、これまで以上に高い樹脂充填技術が求められており、この課題を解決できる同社のコンプレッション装置「CPM1080」が、今話題となっている生成AI向けHBMの業界初の量産装置として生産採用されています。今後、生成AI向け半導体など、チップレット製品の増加にともないHBMの需要が増えると予想され、同社コンプレッション装置の需要も拡大が見込まれます。

 

YPM1250-EPQについては、大手半導体メーカーから引き合いがあり、2024年3月期中の受注を予定しています。また、HBM向けのコンプレッション装置「CPM1080」については、既に顧客の工場で量産設備として利用されて

おり、2024年3月期の後半から年間10~20台の売上を見込んでいます。

 

<前日の東京株式市場>

28日の日経平均は前日比499.38円(1.54%)安の31872.52円と、大幅反落しました。5日移動平均線(28日現在32328.10円)、25日移動平均線(同32636.66円)、75日移動平均線(同32655.58円)全て下回っています。29日の大阪証券取引所における日経平均先物12月物の夜間取引終値は前日比150円高の32000円、高値は29日01時30分の32060円、安値は28日18時19分の31660円でした。28日の騰落レシオ(6日移動平均)は81.86%でした。新高値銘柄数は71、新安値銘柄数は32でした。また、MACD(12日-26日)はマイナス33.08、シグナル(9日)は128.23でした。ヒストグラム(=MACD -シグナル)はマイナス161.31でした。なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は6日です。ちなみに、当社の「大底確認10項目」のうちが2つ(前日も2つ)が点灯している状況です。

 

<前日の米国金融市場>

28日のNYダウは3日ぶりに反発し、前日比116.07ドル高の33666.34ドルでした。ナスダック総合株価指数は続伸し、同108.43ポイント高の13201.28ポイントでした。長期金利の上昇一服と、原油先物の下落が好感されました。

 

<本日の東京株式市場の見通し>

28日、米10年物国債利回りは、一時4.68%と2007年10月以来ほぼ16年ぶりの高水準を付ける場面がありました。しかしながら、28日にはFRBが重視するインフレ指標である8月のPCE物価指数が発表されることもあり、買戻しが入り、利回りは前日比0.04%低い4.57%で取引を終えました。また、WTI期近の11月物は、アジア市場の取引時間帯に1バレル95.03ドルと昨年8月以来の高値を付けましたが、NY市場では、利食い売りが優勢となり、前日比1.97ドル安の91.71ドルで取引を終えました。米長期金利と原油先物価格の上昇一服は、本日の日本株にポジティブに作用する見通しです。ですが、上値を積極的に追う材料も見当たらないため、日経平均の上値は重そうです。膠着相場を想定します。

 

<日経平均テクニカル分析>

日経平均については、5日移動平均線は6日連続で下降しました。本日以降、5日移動平均線が上向きに転じるためには、本日終値が9月22日の32402.41円を上回る必要があります。

 

25日移動平均線は、15日ぶりに下降転換しました。本日、25移動平均線が上向き転換するには、終値で8月24日の32287.21円を上回ることが必要です

 

今後に関しては、「日経平均が25日移動平均線を下回り、且つ、25日移動平均線自体が下向きの状況」の状況になったため、調整入りのサインが点灯したと考えます。今後、「日経平均が25日移動平均線を上回り、且つ、25日移動平均線自体が上向きの状況」になるまでは、調整局面が続く見通しです。

 

28日の東証グロース市場指数は前日比5.67p(0.60%)安の934.31pでした。5日移動平均線(28日現在936.13p)、25日移動平均線(同953.52p)、75日移動平均線(同983.51p)全て下回っています。5日移動平均線は、2日連続で上昇しています。本日、下向きに転じるには、9月22日の934.64pを下回る必要があります。25日移動平均線は3連続で下降しました。ちなみに同線は、9月21日まで46日連続で下降していました。本日、上向きに転じるには、8月24日の950.12pを上回る必要があります。

 

今後、「東証グロース市場指数が25日移動平均線を上回り、且つ、25日移動平均線自体が上向きの状況」に状態に変化するまでは、調整が続くとみています。

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