北海道新幹線関連銘柄
北海道新幹線3月26日より開業
遂に新幹線が北海道へと繋がる。北海道新幹線は3月26日に、まずは新青森-新函館北斗間が開業となり、その後2030年ごろを目処に札幌まで延長される予定だ。
昨年3月に北陸新幹線が開業した際にも北陸新幹線関連銘柄が物色された。今回の北海道新幹線開業でも北海道新幹線関連銘柄が物色されてくるはずだ。関連銘柄を押さえておこう。
目次
北海道新幹線関連銘柄一覧
コード | 銘柄名 | 企業情報・業務内容 |
9812 | テーオ-小笠原 | 1950年に創業、函館が故郷。木材、流通、住宅、建設、不動産賃貸、自動車関連、サービス等が主たる業務。連結子会社である函館日産自動車及び北見日産自動車は日産自動車ディーラーとして自動車販売及び自動車修理事業を行っている。なお、15年4月1日付で北見日産自動車全株式を取得し連結子会社としている。 |
8085 | ナラサキ産業 | 本店所在地は北海道札幌市。電気設備事業、建築設備事業、FA/高機能材料事業、産業機械・農業施設事業、建設機械事業、建設資材事業、エネルギー事業を手掛ける。電気設備の機器部門は、三菱電機の代理店として、工場のFAキーコンポーネントはもとより、情報ネットワークや建築設備における電源供給のフレキシブル化に対応する多彩な機器を販売し、各種システム構築に最適なソリューションを提供。また、建設設備の施設部門は、三菱電機やその他有力専門メーカーの代理店として、建築設備業界において最適な空調衛生設備機器、冷凍冷蔵設備機器、昇降機設備、受変電設備、非常用自家発電設備、無停電電源装置、駐車場設備、大型映像装置、ビル管理システム、セキュリティシステム等多種にわたる設備システムを提供するとともに、地球環境にやさしいより高効率な省エネシステムを提案。 |
9678 | カナモト | 本店所在地は北海道札幌市。中期経営計画「BULL53」で示しているとおり、2020年開催の東京オリンピック・パラリンピック関連のインフラ整備、再開発事業など、大型プロジェクトが計画されている関東信越地区の営業基盤の拡充を積極的に推し進め、中長期的な需要見通しを踏まえた首都圏での収益強化へ向けた体制構築を図っている。また、長期的な成長エンジンとして潜在需要の高い、ASEAN諸国を中心とした海外営業基盤の構築についても戦略的に進める方針。 |
9948 | アークス | アークスグループは、北海道・東北に拠点を置くスーパーマーケット9社とその他の事業会社3社を擁する食品流通グループ。アークスは、グループ全体の戦略を立案する純粋持株会社。事業子会社は、(株)アークスの全体戦略の下、地域に根ざしたスーパーマーケット及び関連事業を行っている。2002年に(株)ラルズ(札幌市)と、(株)福原(帯広市)が経営統合し、(株)アークスを設立。その後、2004年に(株)道南ラルズ(函館市)と(株)ふじ(旭川市)、そして2009年に(株)東光ストア(札幌市)が加わり、2011年2月期決算では北海道の流通業で初となる年商3000億円を達成した。2011年に(株)ユニバース(青森県八戸市)並びに(株)篠原商店(網走市)、2012年に(株)ジョイス(岩手県盛岡市)、さらに2014年に(株)ベルプラス(岩手県盛岡市)がグループ入り。これにより2015年2月28日時点のグループ店舗数は319店舗。 |
7643 | ダイイチ | 北海道帯広市。北海道の食品スーパーチェーン。食品を中心に地域に密着したスーパーマーケットとして、客からの高い支持と信頼を得られるよう、新鮮かつ安心で安全な商品の提供に努めるとともに、客の要望に応える商品の提案、値ごろ感を重視した価格政策、従業員の教育の充実によるサービスレベルの向上などにより、店舗における営業力の強化に取り組んでいる。また、客がより快適で便利に買物をしてもらうために、ダイイチでは500坪超の売場面積を標準と考え、カートを使っても余裕の通路を確保している。 |
8377 | ほくほくフィナンシャルグループ | 14年9月に北陸銀行・北海道銀行が経営統合して誕生。同社グループの主要営業地域である北陸地域では「北陸新幹線」が開業し、このビジネスチャンスを捉えて観光や製造業などさまざまな産業で企業活動が活発化してきている。北海道においても「北海道新幹線」の開業による、地域経済への波及効果の期待が高まっている。同社グループでは地元企業への資金面の支援に留まらず、広域ネットワークを活かしたビジネスマッチングや首都圏での地域産品のプロモーションなど、地元企業の営業拡大に向けた活動の支援に積極的に取り組んでいる。 |
遂に新幹線が北海道へ上陸
青函トンネルの開業からまもなく30年。遂に念願の新幹線が北海道へ上陸となる。道民だけでなく本州からも歓迎の声が大きい北海道新幹線。観光地として人気の高い北海道へ飛行機よりも楽に行けるようになるのではと期待されている。
営業主体は北海道旅客鉄道(JR北海道)
東日本旅客鉄道(9020)は上場企業となっているが、こちらの北海道旅客鉄道は非上場となっている。全く話には挙がっていないが、今回の北海道新幹線の開業を機に株式上場を検討してくる可能性もあるかもしれない。ただ、上場を果たしたとしても大きなインパクトとはならない可能性が高いだろう。
まずは新青森-新函館北斗間。札幌までは15年後
北海道新幹線という言葉を聞けば県庁所在地である札幌まで開通すると考えるのが当然かと思う。勿論、計画としては札幌までの開通を見込んでいるが、まずは新青森-新函館北斗間が先立って開業となる。今回の開通距離は148kmと北陸新幹線のおよそ半分程度となっている。
肝心の札幌までの開通だが、これから15年後の2031年を目処としている。なんとも先の長い話ではあるが、新幹線を伸ばすにはそれだけの労力が必要になるということだろう。
ちなみにリニア新幹線は2027年の開業を目指しており、北海道新幹線が札幌へ伸びるよりも早くリニアが先に走ることとなりそうだ。
北海道新幹線の運賃と特急料金
北海道まで新幹線で行く場合のコスト、結局はどれくらいの費用になるのかを調べてみた。
区間 | 料金 |
東京-新函館北斗間 | 22,690円 |
上野-新函館北斗間 | 22,480円 |
大宮-新函館北斗間 | 21,740円 |
仙台-新函館北斗間 | 17,310円 |
盛岡-新函館北斗間 | 12,880円 |
新青森-新函館北斗間 | 7,260円 |
奥津軽-新函館北斗間 | 5,480円 |
木古内-新函館北斗間 | 2,050円 |
以上が運賃+特急料金の合算金額となる。東京からであれば飛行機も大差がないかもしれないが、羽田や成田などへの移動時間や費用を考えれば新幹線の方が良いという人も多くなるだろう。
北海道新幹線開業による経済効果
当然の試算ではあるが、北海道新幹線の開業により北海道旅行者の数が増えると見られている。
関東-北海道間の交流量が年間200万人増の1600万人規模となることが見込まれ、そのうち新幹線の利用者が50%弱(800万人程度)になるだろうとの試算がある。これまで関東から北海道を訪れる場合は95%以上が飛行機だったが、北海道新幹線の開業により鉄道がシェアの半分程度に膨らむとの見方。一方で飛行機は鉄道にシェアを奪われ、大幅に利用者を減らす可能性がある。
東北-北海道間は北海道新幹線開業の影響が特に大きいとされ、年間100万人以上の増加、そのうち新幹線利用者が9割に昇るのではないかと見られている。
しかし、上記試算はあくまでも札幌まで開通した場合となる。新青森-新函館北斗間の開業だけでは経済効果が年136億円程度に留まり、北陸新幹線開業時の経済効果には及ばないと言われている。これが札幌まで伸びた場合にようやく北陸新幹線の経済効果を超えるだろうとのこと。早期の新函館北斗-札幌間の開業が待たれる。
北陸新幹線関連銘柄と北海道新幹線関連銘柄の比較
昨年開業となった北陸新幹線、その際も北陸新幹線関連銘柄が物色を強めた。今回の北海道新幹線関連銘柄も同様のの動きとなるかもしれないのでチェックしてみよう。
北陸基盤の百貨店企業 大和(8247)
北陸新幹線関連の本命と見られていた大和(8247)は開業となった2015年3月の上旬にもっとも株価が上昇している。上昇幅は最高値時でおよそ30%ほど。
金沢に本社を置くラーメンチェーン ハチバン(9950)
北陸新幹線開業の影響もあり、決算では最高益を樹立。しかし、株価への影響は限定的であり、北陸新幹線の開業前や開業時には特に大きな動きはなかった。その後、業績の好調さが見えてきた夏ごろに20%ほどの上昇を見せている。
お土産卸の業界最大手メーカー タカチホ(8225)
旅行者の増加が期待され、同社やその他には寿スピリッツ(2222)といったお土産卸の企業も注目を集めた。北陸新幹線開業前はほとんど動きがなかったものの、開業後の3月中には株価がおよそ60%以上の株価上昇を見せた。
北海道新幹線関連銘柄の動向予測
何度も言うが今回は新青森-新函館北斗間という北海道新幹線全体から見れば一部のみの開業となる。言葉と期待先行で変われるかもしれないが、息の長いテーマ、お祭りとなるような事態は考え難い。
北陸新幹線関連銘柄同様に時期はバラバラ、上昇率も50%以内に留まるだろうとの見方が強い。北陸新幹線開通時と違い、インバウンド需要にもやや陰りが見え始めている状況では旅行客の取り込みにやや苦戦を強いられるかもしれない。
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