17日の海外動向と本日の相場見通し トレンドは上にも下にも出そうにありません

17日のシカゴ日経平均先物6月物は16555円大証比145円安でした。NYダウは反落、前日比180.73ドル安の17529.98ドルでした。4月のCPIが前月比0.4%上昇と、市場予想を上回って上昇し、4月の住宅着工件数と鉱工業生産もそれぞれ市場予想以上に改善したことや、ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁とロックハート・アトランタ連銀総裁が、6月のFOMCでの利上げの可能性があると述べたことが嫌気されました。NY原油先物相場は続伸、WTI期近の6月物は前日比0.59ドル高の1バレル48.31ドルでした。カナダ産油地帯での火災やナイジェリアでの政情不安が買い材料でした。NY円相場は続落し、前日比15銭円安・ドル高の1ドル=109円10~20銭でした。

 

米国の早期利上げ観測が強まり、米株が下落したため、本日の日経平均は軟調スタートが予想されます。想定レンジは16日安値16391.92円~11日高値16814.64円です。寄り付き前発表の16年1~3月期GDP速報値を踏まえ、安倍首相は18日にも公明党の山口代表と会談し、17年4月からの消費税率10%への引き上げの再延期を巡って協議するということです。このため、外部環境はややネガティブながら、政策期待が相場をサポートする見通しです。また、1ドル=109円付近の円安もポジティブ材料です。一方、一段の上値追いには材料が不足しています。よって、日経平均については、トレンドは上にも下にも出そうにありません。

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