５月31日の海外動向と本日の相場見通し 指数弱含み、ＬＩＮＥ関連が人気化へ
５月31日のシカゴ日経平均先物６月物は17070円大証比160円安でした。高値は17260円、安値は16905円。ＮＹダウは反落し、27日終値比86.09ドル安の17787.13ドルでした。４月のＰＣＥは前月比1.0％増と、６年８カ月ぶりの高い伸び率となり、ＦＲＢが物価指標として重視するＰＣＥデフレーター（食品・エネルギーを除く）は前年同月比1.6％上昇したため、早期の米利上げ観測が強まり、株が売られました。ＮＹ原油先物相場は３日続落、ＷＴＩ期近の７月物は27日比0.23ドル安の１バレル49.10ドルでした。６月２日のＯＰＥＣ総会で増産凍結の合意には至らないとの警戒感が高まり、売りが出ました。ＮＹ円相場は、１ドル＝110円65～75銭、45銭の円安・ドル高でした。
米株安、原油先物安を受け、本日の日経平均は６日ぶりに反落スタートが見込まれます。昨日まで日経平均は今年初の５日続伸となり、若干、過熱しています。利益確定売りが終日優勢な状況が見込まれます。ただし、安倍首相が本日６月１日18時から官邸で記者会見し、来年４月に予定する消費増税の２年半再延期を正式に表明するとみられています。また、円相場も１ドル＝110円台の円安水準で推移しています。このあたりが相場をサポートする公算です。以上のことから、本日の日経平均の想定レンジは昨日の取引レンジの16988.64円～17251.36円です。物色面では、ＬＩＮＥが７月にも東京証券取引所に上場する見通しになったと伝わり、同関連銘柄が人気化しそうです。
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