27日の海外動向と本日の相場見通し 日経平均は軟調なもみあいを予想
27日のシカゴ日経平均先物９月物は15160円大証比200円安でした。高値は15380円、安値は14975円。ＮＹダウは大幅続落、前週末比260.51ドル安の17140.24ドルでした。国民投票でＥＵ離脱が決まり、英銀大手株の急落が続き、主要国の金利が低下し、米金融株が売られました。また、外国為替市場で対英ポンド、ユーロのドル高が進んだことも嫌気されました。ＮＹ原油先物相場が続落、ＷＴＩ期近の８月物は前週末比1.31ドル安の１バレル46.33ドルでした。英国のＥＵ離脱で欧州経済が減速すれば、主な貿易相手の中国景気にネガティブと思惑や、ドル高が売り材料になりました。ＮＹ円相場は続伸し、前週末比20銭円高・ドル安の１ドル＝101円95銭～102円05銭でした。
米株、原油先物相場の下落が嫌気され、本日の日経平均は反落スタートが見込まれます。ただし、円相場が円高一服状態ですので、下値は堅そうです。英国、欧州では銀行株の下落が顕著です。27日は、ＲＢＳ、バークレイズが急落し、銀行株指数は2011年以来の低水準になりました。また、「ストックス600」の銀行株指数は11年11月下旬以来の低水準に落ち込んでいるようです。そして、米国でも利ざや縮小や欧州信用収縮懸念から金融株が軟調です。金融がグローバル化しているため、この傾向は、日本にも波及するでしょう。このため、本日の日経平均は軟調なもみあいを予想します。想定レンジは15150円±200円程度です。１ドル＝102円付近なら15150円程度を中心にした動きで、それより上なら日経平均も上へ、逆に下なら日経平均は下に振れるでしょう。
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