29日の海外動向と本日の相場見通し 日経平均は強い動きが見込めますが、上値は重い
29日のシカゴ日経平均先物9月物は15740円大証比170円高でした。NYダウは大幅続伸、前日比284.96ドル高の17694.68ドルでした。英国でFTSE100種総合株価指数が国民投票の結果が明らかになる前の水準を回復するなど、ブレグジット決定に伴う、世界的なリスクオフの動きが一服しました。NY原油先物相場は続伸、WTI期近の8月物は前日比2.03ドル高の1バレル49.88ドルでした。外国為替市場でドルの上昇が一服し、ドル建ての原油先物価格の割高感が薄れたことが寄与しました。NY円相場は1ドル=102円80~90銭の05銭円安・ドル高でした。
米株高、原油先物高がポジティブ材料ながら、円相場が引き続き対ドルで高止まりしているため、日経平均は強い動きが見込めますが、上値は重いとみています。ザックリ言えば、1ドル=105円台の円安に振れないと、16000円大台の回復は厳しいとみています。本日の想定レンジは15700円±150円程度です。確かに、ブレグジットに対する過度の不安は後退しましたが、ブレグジット騒動で、多くの買い方のポジションが実際に傷つきました。このため、24日の大陰線の中央値15626.59円を超える水準では、ヤレヤレ売りや、安値で買った投資家の利食い売りが出る見通しです。この売り物を、売り方の買い戻しと、年金買いが吸収するという需給の構図となり、売り買いは交錯するとみています。
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