14日の海外動向と本日の相場見通し 円安という好材料と、NYダウの下落という悪材料の綱引き

15日の大阪ナイトセッションの日経平均先物3月物は前日比80円高の19260円、高値は15日04時12分の19340円、安値は14日22時42分の19120円でした。14日のNYダウは8日ぶりに反落し、前日比118.68ドル安の19792.53ドルでした。FRBは14日まで開いたFOMCで、FF金利の誘導目標を0.50~0.75%に0.25%引き上げることを決めました。利上げは2015年12月以来1年ぶりです。また、委員の政策金利見通しで、2017年末時点で適切と考えるFF金利の誘導目標は中央値が1.375%(1.25~1.50%の範囲)で、前回9月の見通しから上方修正され、利上げ幅が0.25%ずつとすると17年中は3回の利上げを想定しており、9月の予想から1回増えました。これが嫌気されました。NY原油先物相場は5日ぶりに反落、WTI期近の1月物は前日比1.94ドル安の1バレル51.04ドルでした。NY円相場は大幅続落、前日比1円85銭円安・ドル高の1ドル=117円00~10銭でした。一時117円40銭と、2月8日以来およそ10カ月ぶりの安値を付けました。

 

円安という好材料と、NYダウの下落という悪材料の綱引きの結果、本日の日経平均は高値圏で、膠着する見通しです。想定レンジは大阪ナイトセッションのレンジの19120円~19340円です。円安で主力の輸出関連が買われ、日経平均を押し上げるでしょう。現時点において需給は、圧倒的に買い方有利、売り方不利の状況です。上がり易く、下がり難い投資環境が継続しています。また、今後は、大型株に対して相対的に出遅れている小型株への資金流入が顕著になっていくとみています。

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