10日の海外動向と本日の相場見通し 地政学リスクの高まりで、市場参加者は減少した状況が続く
11日の大阪ナイトセッションの日経平均先物6月物は前日比50円安の18750円、高値は10日の23時35分の18810円、安値は11日01時13分の18690円でした。10日のNYダウは小幅反発、前週末比1.92ドル高の20658.02ドルでした。NY原油先物相場が5日続伸、WTI期近の5月物は前週末比0.84ドル高の1バレル53.08ドルでした。リビアで、武装勢力が原油を輸送するパイプラインを止め、生産が停止したと伝わったことが買い材料になりました。NY円相場は3日ぶりに反発し、前週末比10銭円高・ドル安の1ドル=110円90銭~111円00銭でした。
シリアや北朝鮮問題など地政学リスクの高まりで、安全資産の米国債が買われ、10日の米10年物国債利回りは前週末比0.02%低下し、2.36%で取引を終えました。これはドル安・円高要因です。また、北朝鮮問題の緊迫化は日本株全体にネガティブです。よって、本日の日経平均は調整気味に推移するでしょう。想定レンジは26週移動平均線(10日現在18808.35円)±150円程度です。上値を買う材料も、下値を売り叩く材料は見当たりません。このため、膠着感が強そうです。しかし、地政学リスクの高まりで、市場参加者は減少した状況が続く見通しです。
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