セールスランキングで見るゲーム関連銘柄(2017年4月版)
iPhoneトップセールスランキングで見る注目のゲーム関連銘柄
2017年は年初からゲーム関連銘柄が注目を集めている。流行り廃りによる入れ替えが激しく、リリース前の事前登録、新作タイトル発表前の予告ページ公開など、ゲーム関連銘柄が上昇する要素は様々だ。その中でも単純に、「どのゲームが最も売り上げているのか」を知る方法がある。
iPhoneアプリポータルの「App Store」では日々のランキングを確認することができる。有料アプリダウンロードランキング、無料アプリダウンロードランキング、そしてトップセールスランキングの3項目があるが、有料・無料を併せてもっとも売り上げているアプリを見るにはトップセールスランキングをチェックするのが最善だろう。
今回はセールスランキングトップにあるゲームアプリとその提供会社をゲーム関連銘柄としご紹介しよう。
※セールスランキングは4月15日時点のものを参照
目次
- 1 iPhoneトップセールスランキングで見る注目のゲーム関連銘柄
- 2 トップセールス20位以内タイトルとゲーム関連銘柄
- 2.1 1位:モンスターストライク-(2121)ミクシィ
- 2.2 2位:パズル&ドラゴンズ-(3765)ガンホー
- 2.3 3位:アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ-(7832)バンダイナムコ、(4751)サイバーエージェント
- 2.4 4位:クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ-(3668)コロプラ
- 2.5 5位:実況パワフルプロ野球-(9766)コナミ
- 2.6 6位:Pokemon GO-(7974)任天堂
- 2.7 7位:白猫プロジェクト-(3668)コロプラ
- 2.8 8位:ディズニー ツムツム-(3938)LINE
- 2.9 9位:戦国炎舞 -KIZNA--(4751)サイバーエージェント
- 2.10 10位:ドラゴンボールZ ドッカンバトル-(7832)バンダイナムコ、(3932)アカツキ
- 2.11 11位:ファイアーエムブレム ヒーローズ-(7974)任天堂
- 2.12 12位:バンドリ! ガールズバンドパーティ!-(4751)サイバーエージェント
- 2.13 13位:星のドラゴンクエスト-(9684)スクウェア・エニックス
- 2.14 14位:オルタンシア・サーガ -蒼の騎士団--(6460)セガサミー
- 2.15 15位:あんさんぶるスターズ!-Happy Elements
- 2.16 16位:Fate/Grand Order-(6758)ソニー
- 2.17 17位:グランブルーファンタジー-(4751)サイバーエージェント
- 2.18 18位:遊戯王 デュエルリンクス-(9766)コナミ
- 2.19 19位:LINE ポコポコ-(3938)LINE
- 2.20 20位:A3!-(3758)アエリア
- 3 その他のゲーム関連銘柄と注目タイトル
- 4 スマホゲームとゲーム関連銘柄の今後
トップセールス20位以内タイトルとゲーム関連銘柄
集計日時点のApp Storeトップセールスランキング20位以内のゲームタイトルとその販売元、もしくは開発元をゲーム関連銘柄として記載。簡単な説明、考察も併せてご確認を。
1位:モンスターストライク-(2121)ミクシィ
通称『モンスト』。リリース当時はSNSサイトの運営会社としか認識されていなかった(2121)ミクシィも、この作品をきっかけにゲーム関連銘柄の仲間入り。『モンスト』が大ヒットとなったことで、今となってはSNSサイトの方が影を潜め、ゲーム関連銘柄の筆頭となっている。
2位:パズル&ドラゴンズ-(3765)ガンホー
通称『パズドラ』。(3765)ガンホーをゲーム関連銘柄のトップへと押し上げた大ヒット作品。2012年のリリース以降、2017年4月現在までトップセールスランキング上位を維持し続けている。『パズドラ』のヒットにより、(3765)ガンホーは株価100倍以上の急成長を遂げた。
3位:アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ-(7832)バンダイナムコ、(4751)サイバーエージェント
通称『デレステ』。発売元は(7832)バンダイナムコ、開発元は(4751)サイバーエージェントのグループ会社であるCygames(サイゲームス)。2015年9月の配信開始から3ヶ月程度で1000万ダウンロードを達成。翌年にはトップセールスランキング1位を獲得。『モンスト』『パズドラ』と並ぶとまでは言えないまでも常にランキング上位のヒット作品。
4位:クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ-(3668)コロプラ
通称『黒猫』。ゲーム関連銘柄として急成長を遂げた(3668)コロプラのヒット作品。『モンスト』の半年前にリリースされ、『パズドラ』と並びトップセールスランキング上位常連のタイトル。2017年4月現在もガチャイベント時などは10位以内にランクインする。
5位:実況パワフルプロ野球-(9766)コナミ
通称『パワプロ』。元々据え置きゲーム機の大人気タイトル。2014年にスマホアプリとしてリリース。今や野球ゲームの代表格となっており、据え置きゲーム時代からの根強いファンが多数。スマホ版野球ゲームでも勿論No1の存在。トップセールスランキングの上位常連。
6位:Pokemon GO-(7974)任天堂
(7974)任天堂の初スマホアプリということで注目を集めた大ヒット作品。海外でも社会現象レベルの脅威的なヒットを飛ばし、2016年の後半には「ポケモンGO関連銘柄」が市場の話題を独占した。世界ほぼ同時配信ということもあり、圧倒的なスタートダッシュを決め、売り上げ高1億ドル最速到達を含めた5つのギネス記録を持つ。
7位:白猫プロジェクト-(3668)コロプラ
通称『白猫』。(3668)コロプラのヒットタイトル『魔法使いと黒猫のウィズ』が『黒猫』として既に定着しており、その対となる『白猫』というワードが入った作品ということでリリース前から期待の大きかったゲーム。その期待を裏切らず『白猫』も大ヒットを記録。(3668)コロプラのゲーム関連銘柄としての地位を揺ぎ無いものに。
8位:ディズニー ツムツム-(3938)LINE
LINEという日本最大のSNS上で成績共有できるゲームアプリ。ディズニーという巨大コンテンツとのコラボ作品ということもあり大ヒットを記録。(3938)LINEはゲームアプリのプラットフォーム化にも成功しつつあり、リリースする作品は一定のヒットを出すことが可能。「LINEゲーム関連銘柄」というテーマも過去に物色された経緯がある。
9位:戦国炎舞 -KIZNA--(4751)サイバーエージェント
販売元のサムザップは(4751)サイバーエージェントのグループ会社。同じくグループ会社でゲーム開発会社のCygames(サイゲームス)もサイバーエージェント系列。どちらも未上場ながらヒットタイトルを抱えており、利益も上場企業に劣らず。近い将来のIPO期待の企業と言える。
10位:ドラゴンボールZ ドッカンバトル-(7832)バンダイナムコ、(3932)アカツキ
2015年に『ドラゴンボール超』が始まったことでドラゴンボールブームが再燃。その影響もあり、この『ドッカンバトル』も人気となっている。販売元は大手の(7832)バンダイナムコだが、開発会社がマザーズ上場の(3932)アカツキ。ゲーム関連銘柄としては後者の(3932)アカツキが話題となることが多い。
11位:ファイアーエムブレム ヒーローズ-(7974)任天堂
『ポケモンGO』が大ヒットとなったことで同タイトルにも注目が集まった。元々、ファミコン時代からの人気タイトルということもあり、安定したヒットを記録。また、(7974)任天堂のスマホアプリでは初となるガチャ機能搭載により、その収益率の高さも期待されている。
12位:バンドリ! ガールズバンドパーティ!-(4751)サイバーエージェント
通称『バンドリ』『ガルパ』。販売元のCraft Egg(クラフトエッグ)もサムザップやCygames(サイゲームス)と同じく(4751)サイバーエージェントのグループ会社。ガールズバンド系のゲームアプリはキャラクターにファンが付く場合もあり、魅力的なデザインや声優が必須となる。同タイトルもそういった条件をクリアした作品と言える。
13位:星のドラゴンクエスト-(9684)スクウェア・エニックス
通称『星ドラ』。(9684)スクウェア・エニックスはFFシリーズ、ドラクエシリーズとファミコン時代からの大人気コンテンツを有しており、その冠の付くゲームアプリは例外なくヒットを続けている。今回の『星ドラ』もトップセールスランキング常連。有名個人投資家の「cis氏」もツイッターのアカウント名に『星ドラ』を入れるほどのドラクエファン。
14位:オルタンシア・サーガ -蒼の騎士団--(6460)セガサミー
通称『オルサガ』。据え置きゲームのソフトやアーケードゲームに強い(6460)セガサミーもスマホゲームアプリ市場ではやや苦戦気味。同タイトルもトップセールスランキング上位の常連ではあるが、ダウンロード数などを比較する限り、5位内に食い込めるレベルとは言い難い。(6460)セガサミーの人気タイトル、ソニックやぷよぷよもスマホ市場では苦戦。
15位:あんさんぶるスターズ!-Happy Elements
未上場のHappy Elementsが販売元。出資元は中国企業。
16位:Fate/Grand Order-(6758)ソニー
販売元のアニプレックスはソニー・ミュージックエンタテインメントの100%子会社。イベント時期によっては『モンスト』『パズドラ』の巨頭を抑えてトップセールスランキング1位となる場合もあるほどの大ヒットタイトル。大人気スマホゲームではあるものの、今のところアニプレックスの上場観測は出ておらず、(6758)ソニーがスマホアプリゲーム関連銘柄として物色されるということもほぼない。
17位:グランブルーファンタジー-(4751)サイバーエージェント
通称『グラブル』。(4751)サイバーエージェントグループのCygames(サイゲームス)が販売元。Cygamesはガラケー時代も「神撃のバハムート」などのヒット作を輩出しており、ゲームアプリノウハウは国内No1と言っても過言ではない。サイバーエージェントグループの収益に大きく貢献している。
18位:遊戯王 デュエルリンクス-(9766)コナミ
週刊少年ジャンプで連載されていた『遊☆戯☆王』、その作品内で行われていたカードバトルをスマホゲームアプリとしてリリース。既に遊戯王カードや据え置きゲームの人気タイトルとして定着しており、一定数のファンを抱えている。スマホゲームアプリも安定した順位を常に確保。
19位:LINE ポコポコ-(3938)LINE
ゲームアプリのプラットフォーム化が進むLINEの人気タイトル。LINEは幅広い年齢層に支持されており、誰でも気軽に簡単に遊べるゲームがヒットする傾向にある。『ディズニー ツムツム』同様、この『LINE ポコポコ』も操作方法自体は非常にシンプル。RPG的要素は無いが長くヒットし続けている。
20位:A3!-(3758)アエリア
通称『エースリー』。販売元のリベル・エンタテインメントは(3758)アエリアの完全子会社。ドラゴンボールやディズニーといった人気タイトルをゲーム化すると比較的容易にヒットを出すことが可能となるが、版権利用料などで利益は半減すると言われている。この『エースリー』は同社のオリジナルタイトルということもあり、『モンスト』『パズドラ』同様のヒットとなれば高い収益率が見込まれる。同タイトルのリリースにより、(3758)アエリアは2017年最も注目されるゲーム関連銘柄となっている。
その他のゲーム関連銘柄と注目タイトル
トップセールスランキング上位ではないものの、市場で注目されているゲームタイトル、またこれからリリース予定のゲームタイトルなどをご紹介。リリース前の方が期待感もあり、販売元や開発元のゲーム関連銘柄が物色される傾向が強い。ただし、そういった場合はリリースと同時に材料出尽くしとなることも多々あるので注意が必要。
トレバ-(3810)サイバーステップ
既に公開済みのタイトル。本物のクレーンゲームをスマホで遠隔操作し、景品を獲得することができる。自宅や職場、学校からゲームセンターにあるUFOキャッチャーをそのまま遊べる仕組みとなる。獲得した景品は後日発送。(3810)サイバーステップはトレバ向けスタッフの増員と設備投資に力を入れている。
結城友奈は勇者である-(3672)オルトプラス、(9468)カドカワ
2017年3月に(3672)オルトプラスと(9468)カドカワはカウントダウンサイトを公開。有名IPを用いた新作ゲームということもあり、思惑や期待感から株価は急騰となった。その後、カウントダウン終了時に同タイトルが発表され、一旦は材料出尽くしに。この作品がヒットするかどうかはわからないが、こういった事前発表前の煽りでも株価に影響を与える場合があるという例。
ラピクロ-(3911)Aiming
(3911)Aimingが力を入れている最新タイトル。事前登録数100万人を突破したことで注目を集めている。有名IPを使わずに事前登録数100万人を突破するのは難しいとされており、その期待の高さから(3911)Aimingの株価は上昇。リリース後は材料出尽くしとなっている。
うたの プリンスさまっ-(2706)ブロッコリー、(3656)KLab
通称『うたプリ』。(2706)ブロッコリーのオリジナルコンテンツということもあり、人気化すれば『モンスト』『パズドラ』、直近では(3758)アエリアの『エースリー』などと同様、高い収益率が見込めるということで非常に期待されているタイトル。前回の『うた☆プリアイランド』は不具合なども多く、早々にサービスを終了している。今回もリリースの延期などが懸念材料。
どうぶつの森(仮)-(7974)任天堂
『ポケモンGO』『スーパーマリオラン』『ファイアーエムブレム』に続く、リリースが見込まれる課金アプリ。人気タイトル『どうぶつの森』をスマホアプリ版としてリリースすれば人気化は必至。どういった課金形式にするのかなどが注目されている。(7974)任天堂は多数のヒットコンテンツを有しており、今後も継続してスマホアプリを投入してくると見られる。
スマホゲームとゲーム関連銘柄の今後
ガラケーアプリ全盛期には(2432)ディー・エヌ・エー、(3632)グリー、(3903)gumi(当時未上場)が注目を集めた。
スマホアプリ全盛期は(3765)ガンホー、(3668)コロプラ、(2121)ミクシィが株価大化けとなった。
まだまだスマホアプリが主流ではあるが、ARやVR機能を搭載した次世代ゲームがブームとなる可能性も。そうなった場合、今のトップセールスランキング上位常連だけでなく、新興市場のゲーム関連銘柄にもチャンスが巡ってくるかもしれない。
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