5月31日の海外動向と本日の相場見通し 貿易戦争激化、円高・株安になり易い環境
前週末の米国株安や、外国為替市場での1ドル=108円台前半の円高を受け、本日の日経平均は4日続落する見通しです。想定レンジは20450円±200円程度です。下値については、昨年12月26日の18948.58円から今年4月24日の22362.92円までの上げ幅3414.34円の61.8%押しの20252.86円が意識されるとみています。
なお、中国の魏鳳和国防相は2日、米中貿易戦争に関して、「対話したいならばドアは開いている。戦いたいなら戦う。準備はできている」と述べたそうです。また、中国は1日、600億ドル分の米国製品への追加関税を最大25%に引き上げました。これはトランプ米政権が5月10日、2000億ドル分の中国製品への追加関税を10%から25%に上げたことへの報復措置です。このように米中貿易戦争激化に歯止めが掛かっていません。加えて、トランプ政権は6月10日からメキシコからのすべての輸入品に5%の関税を課すと5月30日に発表しました。円高が進み易い環境です。そして、株安にも陥り易い条件が揃っています。
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