15日の海外動向と本日の相場見通し 第1段階の合意は好感も、日経の上値は重い

16日の大阪ナイトセッション日経平均先物3月物は前日比10円安の23900円、高値は160100分の23970円、安値は152251分の23870円でした。15日のNYダウは3日続伸、前日比90.55ドル高の29030.22ドルと、終値で初めて29000ドル台に乗せました。ナスダック総合株価指数は反発、同7.366ポイント高の9258.695ポイントでした。S&P500種株価指数は反発、同6.14ポイント高の3289.29ポイントと、過去最高値を更新しました。米中政府が貿易協議の第1段階の合意文書に署名したことが好感されました。NY原油先物相場は反落、WTI期近の2月物は前日比0.42ドル安の1バレル57.81ドルでした。NY円相場は反発、前日比10銭円高・ドル安の1ドル=1098595銭でした。

 

米中の合意文書には、中国が米国産の農産品やエネルギーなどの輸入を今後2年間で2000億ドル以上増やすこと、知的財産権の保護に取り組むこと、為替操作をしないことなどが盛り込まれています。今回の合意を受けて、トランプ政権は19年9月に、中国からの1200億ドル分の輸入品に対して上乗せした15%の関税を半分に引き下げる方針で、18年に中国に対する関税措置を発動して以来、初めて引き下げに応じます。これはポジティブですが、米国が問題視する中国による国有企業の保護の問題やファーウェイを巡る問題など先送りになった課題も多いため、市場の反応は限定的でしょう。日経平均の想定レンジは23950円±200円程度です。

 

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