29日の海外動向と本日の相場見通し 環境が大幅に改善、日経平均は2万円大台回復へ
29日のシカゴ日経平均先物6月物は28日の大証終値比590円高の20400円、高値は20515円、安値は19900円でした。29日のNYダウは反発、前日比532.31ドル高の24633.86ドルでした。ナスダック総合株価指数も反発、同306.98ポイント高の8914.71ポイントでした。ギリアド・サイエンシズが新型コロナウイルス治療薬の臨床試験(治験)で「有効性を示した」と発表したことが買い材料になりました。NY原油先物相場は3日ぶりに大幅反発、WTI期近の6月物は前日比2.72ドル高の1バレル15.06ドルでした。NY円相場は5日続伸、前日比20銭円高・ドル安の1ドル=106円60~70銭でした。
パウエルFRB議長は29日、FOMC後の記者会見で、「雇用の最大化と物価安定のため、あらゆる範囲の手段を活用」、「FRBの資産購入で、ここ数週間で市場の状況は大幅に改善した」、「資産購入の方針は適切で、現時点で変えようとしていない」などと述べました。このような「あらゆる手段を活用し、市場のリスクプレミアムを潰す姿勢」は、世界の株式市場に対して、ポジティブに作用するでしょう。また、新型コロナウイルスの治療薬候補「レムデシビル」で、肯定的な結果が出たことも追い風です。このような好環境を受け、日経平均は2万円大台を回復するでしょう。ただし、上値では流石に戻り売りが出ることが予想されるため、高値もみあいということになりそうです。想定レンジは20400円±200円程度です。
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