3日の海外動向と本日の相場見通し 米国株高と円安基調で、日経平均も続伸見通し

4日の大阪ナイトセッションの日経先物9月物は前日比280円高の22370円、高値は4日04時59分の22390円、安値は3日16時30分の始値の22040円でした。3日のNYダウは続伸、前週末比236.08ドル高の26664.40ドルでした。ナスダック総合株価指数は4日続伸、同157.52ポイント高の10902.80ポイントと2週ぶりに過去最高値を更新しました。マイクロソフトが、TikTok(ティックトック)の米国事業の買収交渉を進めていると2日に発表。これが好感され上場来高値を更新しました。また、3日発表の7月のISM米製造業景況感指数は前月から1.6ポイント上昇の54.2と1年4カ月ぶりの高水準となり、市場予想の53.8も上回りました。NY原油先物相場は続伸、WTI期近の9月物は前日比0.74ドル高の1バレル41.01ドルでした。NY金先物相場では、12月物は前日比0.4ドル高の1トロイオンス1986.3ドルでした。NY円相場は続落、前週末比05銭円安・ドル高の1ドル=105円90銭~106円00銭でした。

 

3日のVIX指数は前日比0.18(0.74%)安の24.28でした。また、VIX3Mは同0.05(0.17%)安の29.66で、VIX/VIX3Mレシオは同0.00(0.57%)安の0.82と、依然として1を下回っているので米株式相場は良好です。また、Skew指数(スキュー指数、別名「ブラックスワン指数」)<オプション価格を基に計算しますが、目先の相場が上昇する確率を、下落する確率がどれだけ上回っているかを表す。目先の相場が大きく下落する確率が高まると、Skew指数は大きくなる。>は、前日比0.21(0.15%)高の141.77でした。

 

一方、3日の日本では、プット・コールレシオは3.11と前日の2.92からやや上昇しました。(なお、同レシオの7月9日から16日まで、また、7月22日以降7月30日までの異常値(過去にない値)とも思える数値は、計算上は正しい数値だということです。プット・コールレシオの算出元の1つである国内個別株を対象とするeワラントの取引が停止となっていることや、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で市場のボラティリティが高まっていたことなどの要因から、プット・コールレシオは大きくブレやすいやすい状況となっていたということです。)新高値銘柄数は54、新安値銘柄数は51、東証1部の騰落レシオ(25日平均)は82.63と前日の74.87からやや上昇し80%台を回復しました。同レシオは7月15日まで6日連続で70%台となっていましたが、16、17日と2日連続で80%台になり、20日には90%台を回復しましたが、21日から29日まで再び80%台で推移していましたが、30日、31日には70%台での推移になっていました。

 

なお、日経平均に関しては、日足ベースの一目均衡表では基準線は3日現在「下向き」から「水平」に転換しました。転換線も「下向き」から「水平」に転換しました。転換線と基準線は「逆転」状態を継続です。遅行スパンは26日前よりも下に潜り込み「逆転」しています。ただし、引き続き雲の上で推移しています。また、先行スパンのクロスは、現在は確認できませんが、直近では6月18日にクロスしたままです。また、3日現在のMACD(12日-26日)は3.33と前日の25.81から低下、シグナル(9日)は137.62とこちらも前日の160.29から低下、ヒストグラム(=MACD -シグナル)はマイナス134.30と前日のマイナス134.48から若干上昇したものの、「売り」継続です。

 

米国株高と円安基調を好感し、本日の日経平均は続伸する見通しです。想定レンジは22350円±250円程度です。昨日もそうだったように、日経平均が大引け近くまで堅調さを維持できれば、レバレッジ投信経由の先物買いへの思惑が強まり、大引けにかけ買いの勢いが強まることが期待されます。ナスダック総合株価指数が約2週ぶりに最高値を更新したこともあり、本日の東京市場ではIT関連が賑わいそうです。なお、日経平均については、テクニカル的には終値で5日移動平均線(3日現在22259.82円)を上回れるかどうかに注目しています。

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