10日の海外動向と本日の相場見通し NYダウ軟調、日経平均の上値も重そう
11日の大阪ナイトセッションの日経平均先物3月物は前日比50円高の26680円、高値は10日18時17分の26730円、安値は10日23時34分の26570円でした。10日のNYダウは続落、前日比69.55ドル安の29999.26ドルでした。ナスダック総合株価指数は反発、同66.855ポイント高の12405.808ポイントでした。米CNBCが10日、「上院の共和党は、超党派の議員が1日に提案した9080億ドルの経済対策案を支持しない」と伝えたことや、米国の新型コロナによる死者数は9日に3000人を超え、過去最多を更新したことなどが、上値を圧迫しました。NY原油先物相場は4日ぶりに反発、WTI期近の2021年1月物は前日比1.26ドル高の1バレル46.78ドルでした。NY金先物相場は続落、2月物は前日比1.1ドル安の1トロイオンス1837.4ドルでした。
10日のVIX指数は前日比0.25(1.12%)高の22.52でした。また、VIX3Mは同0.32(1.29%)高の25.05で、VIX/VIX3Mレシオは同0.00(0.17%)安の0.90と、1を割り込んでいます。このため、「リスクパリティ型ファンド」からの暴力的な売りを警戒する必要性は大幅に低下しています。また、Skew指数(スキュー指数、別名「ブラックスワン指数」)は、前日比0.04(0.03%)安の135.71でした。
一方、10日の日本では、プット・コールレシオは0.38と前日の0.35から上昇しました。東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は112.27と前日の119.13から低下しました。新高値銘柄数は55、新安値銘柄数は10でした。
なお、日経平均に関しては、日足ベースの一目均衡表では基準線は10日現在「上向き」継続です。転換線は「上向き」から「水平」に転換しました。転換線と基準線は「好転」継続です。遅行スパンは26日前よりも上に浮上したままで、「好転」継続です。引き続き雲の上で推移しています。また、先行スパンのクロスは、現在は確認できません。先行スパン2は、「水平」から「上向き」に転換しました。また、10日現在のMACD(12日-26日)は609.72と前日の632.23から低下、シグナル(9日)は694.74と前日の707.94から低下、ヒストグラム(=MACD -シグナル)はマイナス85.02と前日のマイナス75.70から低下し、「売り」継続です。なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は4日です。
ECBは10日に開いた政策理事会で、市場の大方の予想通りに、追加の金融緩和を決めたものの、緩和規模が一部市場が予想していたほど緩和的ではなかったため、市場へのインパクトは限定的でした。また、米国では追加の経済対策の与野党協議が難航している一方で、新型コロナの感染が拡大を続けているため、経済活動の制限も広がっています。このような状況を受け、NYダウが軟調です。これは日本株にもネガティブです。本日の日経平均の想定レンジは26700円±300円程度です。物色面では、「経済産業省は2050年に自動車の製造から走行、廃棄・リサイクルまでのライフサイクル全体で二酸化炭素(CO2)排出ゼロをめざす。」、「自民、公明両党が10日決定した2021年度の与党税制改正大綱は、デジタル化や脱炭素という新たな潮流が世界で加速するなか、企業や家計の対応を後押しすることを重視した。」などと伝わっているため、「脱炭素」関連銘柄の人気が継続しそうです。
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