28日の海外動向と本日の相場見通し 米主要3指数揃って過去最高値、リスクオンムード強まる

29日の大阪ナイトセッションの日経平均先物3月物は前日比100円高の26880円、高値は29日01時04分の26930円、安値は28日17時09分の26770円でした。28日のNYダウは、前営業日の24日比204.10ドル高の30403.97ドルと過去最高値で取引を終えました。ナスダック総合株価指数は、同94.689ポイント高の12899.423、S&P500種株価指数は同32.30ポイント高の3735.36ポイントと、主要3指数は揃って過去最高値を更新しました。米政府による追加の経済対策がトランプ米大統領の署名を経て27日に成立したことや、バイデン新政権が新型コロナウイルス用ワクチンの生産加速を計画していると伝わったことが買い材料になりました。NY原油先物相場は3日ぶりに反落、WTI期近の2021年2月物は前営業日比0.61ドル安の1バレル47.62ドルでした。NY金先物相場は3日ぶりに反落、21年2月物は前営業日比2.8ドル安の1トロイオンス1880.4ドルでした。

 

28日のVIX指数は前日比0.17(0.79%)高の21.70でした。また、VIX3Mは同0.22(0.87%)安の25.15で、VIX/VIX3Mレシオは同0.01(1.67%)高の0.86と、1を割り込んでいます。このため、「リスクパリティ型ファンド」からの暴力的な売りを警戒する必要性は大幅に低下しています。また、Skew指数(スキュー指数、別名「ブラックスワン指数」)は、前日比2.97(2.00%)安の145.30でした。

 

一方、28日の日本では、プット・コールレシオは0.63と前日の0.57から上昇しました。東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は101.01と前日の105.59から低下しました。新高値銘柄数は68、新安値銘柄数は15でした。

 

なお、日経平均に関しては、日足ベースの一目均衡表では基準線は28日現在「水平」継続です。転換線も「水平」継続です。転換線と基準線は「好転」継続です。遅行スパンは26日前よりも上に浮上したままで、「好転」継続です。引き続き雲の上で推移しています。また、先行スパンのクロスは、現在は確認できません。先行スパン2は、「水平」継続です。また、28日現在のMACD(12日-26日)は292.30、シグナル(9日)は384.70、ヒストグラム(=MACD -シグナル)はマイナス92.39で、「売り」継続です。なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は5日です。

 

28日の米主要3指数が揃って過去最高値を更新したことが好感され、本日の日経平均は堅調に推移するでしょう。想定レンジは26900円±300円程度です。米国では経済対策と一体化された2021年度予算も成立し、これまで市場で懸念されていた政府機関の一部閉鎖も回避されたことで、投資マインドが大幅に改善しました。この好影響で、大納会を明日に控えた東京市場でも、リスクオンムードが強まりそうです。

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