6日の海外動向と本日の相場見通し 物色は、「バリュー系景気敏感株買い+グロース系IT関連株売り」

7日の大阪ナイトセッションの日経平均先物3月物は前日比320円高の27330円、高値は7日03時45分の27450円、安値は6日17時20分の26920円でした。6日のNYダウは続伸、前日比437.80ドル高の30829.40ドルと過去最高値を更新しました。ジョージア州の上院決選投票で民主党候補が2議席とも獲得し、大統領と上下両院の過半数を民主党が占める「ブルーウエーブ」が実現することが好感されました。景気敏感株が買われた一方、長期金利の上昇を受け、ハイテク株が売られ、ナスダック総合株価指数は反落、同78.166ポイント安の12740.794ポイントでした。NY原油先物相場は続伸、WTI期近の2月物は前日比0.70ドル高の1バレル50.63ドルでした。NY金先物相場は6日ぶりに反落、2月物は前日比45.8ドル安の1トロイオンス1908.6ドルでした。

 

6日のVIX指数は前日比0.27(1.07%)安の25.07でした。また、VIX3Mは同0.46(1.69%)安の26.79で、VIX/VIX3Mレシオは同0.01(0.63%)高の0.94と、1を割り込んでいます。このため、「リスクパリティ型ファンド」からの暴力的な売りを警戒する必要性は大幅に低下しています。また、Skew指数(スキュー指数、別名「ブラックスワン指数」)は、前日比1.56(1.07%)高の147.06でした。

 

一方、6日の日本では、プット・コールレシオは0.38と前日の0.33から上昇しました。東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は98.60と前日の90.60から上昇しました。新高値銘柄数は60、新安値銘柄数は9でした。

 

なお、日経平均に関しては、日足ベースの一目均衡表では基準線は6日現在「上向き」から「水平」に転換しました。転換線は「水平」から「上向き」転換です。転換線と基準線は「好転」継続です。遅行スパンは26日前よりも上に浮上したままで、「好転」継続です。引き続き雲の上で推移しています。また、先行スパンのクロスは、現在は確認できません。先行スパン2は「水平」から「上向き」に転換しました。また、6日現在のMACD(12日-26日)は337.90と前日の358.9から低下、シグナル(9日)は335.69と前日の339.61から低下、ヒストグラム(=MACD -シグナル)はプラス2.21と前日のプラス19.34から低下し、「買い」継続です。なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は7日です。

本日の日経平均の想定レンジは27350円±300円程度です。6日の米国株式市場では、大型追加経済対策や環境インフラ投資でメリットを享受する、建機、景気敏感株や太陽光発電関連株などの脱炭素関連株が買われました。また、長期金利の上昇を受け、金融株が買われた一方、ハイテク株などの成長株が売られました。この物色傾向(バリュー系景気敏感株買い+グロース系IT関連株売り)は本日の東京も踏襲するでしょう。なお、報道によれば、政府・与党が2月上旬の成立を目指している新型インフルエンザ等対策特別措置法改正案の政府原案では、飲食店などを対象に営業時間を午後8時までに短縮するよう要請し、応じない場合は店名公表や時短「指示」をできるようにし、都民・県民には午後8時以降の不要不急の外出自粛も要請するそうです。このため、飲食中心に関連銘柄への売り圧力が強まる一方、巣篭り消費関連株への資金流入が見込めそうです。

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