18日の海外動向と本日の相場見通し 米長期金利上昇、グロース株に売り圧力強まる
19日の大阪ナイトセッションの日経平均先物6月物は前日比310円安の29750円、高値は19日01時07分の30050円、安値は19日04時59分の29720円でした。18日のNYダウは反落、前日比153.07ドル安の32862.30ドルでした。ナスダック総合株価指数は4日ぶりに反落、同409.035ポイント安の13116.168ポイントでした。米長期金利が一時1.75%と昨年1月以来の水準に上昇したことが嫌気されました。NY原油先物相場は5日続落、WTI期近の4月物は前日比4.60ドル安の1バレル60.00ドルでした。NY金先物相場は反発、4月物は前日比5.4ドル高の1トロイオンス1732.5ドルでした。NY円相場は3日ぶりに反落、前日比05銭円安・ドル高の1ドル=108円85~95銭でした。
18日のVIX指数は前日比2.35(12.22%)高の21.58でした。また、VIX3Mは同1.40(5.86%)高の25.28で、VIX/VIX3Mレシオは同0.05(6.01%)高の0.85と、1を下回っているため、「リスクパリティ型ファンド」からの暴力的な売りを警戒する必要性が大幅に低下しています。Skew指数(スキュー指数、別名「ブラックスワン指数」)は、前日比4.92(3.44%)高の148.11でした。
18日の日本では、プット・コールレシオは0.17と前日の0.19から低下しました。東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は122.27と前日の117.61から低下しました。新高値銘柄数は236、新安値銘柄数は0でした。
なお、日経平均に関しては、日足ベースの一目均衡表では基準線は18日現在「水平」継続です。転換線は「水平」から「上向き」に転換しました。転換線と基準線は「逆転」から「好転」に転換しました。遅行スパンは26日前の日足よりも上に浮上したままで、「好転」継続です。引き続き雲の上で推移しています。また、先行スパンのクロスは、現在は確認できません。先行スパン2は「上向き」を継続しています。また、18日現在のMACD(12日-26日)は227.38、シグナル(9日)は128.42、ヒストグラム(=MACD -シグナル)は98.96と、「買い」継続です。(買い転換は3月16日でした。)なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は7日です。
本日は、日銀が金融政策決定会合の結果および金融政策の点検結果を公表し、黒田東彦総裁が記者会見を開く予定です。事前の報道や観測によれば、「日銀が長期金利の許容変動幅を現状より若干広げてプラスマイナス0.25%程度とする方向」、「ETFの6兆円の目安削除」などです。ですが、多くの投資家は、日銀の正式な発表までは様子見を決め込むでしょう。一方、18日の米国では、10年物国債利回りは前日比0.07%高の1.71%で取引を終えました。一時は1.75%と昨年1月以来、1年2カ月ぶりの高水準を付ける場面がありました。この長期金利の上昇を受け、米国ではグロース株中心に売りが加速しました。このような状況下、本日の日経平均は主力のハイテク株中心に売り圧力が強まる見通しです。想定レンジは29900円±400円程度です。
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