6月3日 カブ知恵 モーニングミーティング議事録

相場観

6月2日の日経平均は前日比44.01円(0.16%)安の27413.88円と、小幅反落しました。5日移動平均線(2日現在27260.54円)、25日移動平均線(同26712.75円)、75日移動平均線(同26805.07円)、100日移動平均線(同27043.83円)を上回っています。一方、200日移動平均線(同27940.51円)は下回っています。6月3日の大阪証券取引所における日経平均先物6月物の夜間取引終値は前日比280円高の27740円、高値は3日22時31分の27780円、安値は2日22時31分の27420円でした。2日の騰落レシオ(25日移動平均)は101.30でした。新高値銘柄数は110、新安値銘柄数は11でした。また、2日現在のMACD(12日-26日)は131.32、シグナル(9日)は5.16でした。ヒストグラム(=MACD -シグナル)は126.15でした。これは5月18日にプラス転換しました。なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は5日です。ちなみに、6月2日時点の当社の「天井確認10項目」のうち「6つ」(前日は7つ)が点灯している状況です。

 

6月2日のNYダウは3日ぶりに反発し、前日比435.05ドル高の33248.28ドルでした。ナスダック総合株価指数は3日ぶりに反発し、同322.438ポイント高の12316.898ポイントでした。ADPが2日発表した5月の全米雇用リポートでは、非農業部門の雇用者数が12万8000人増と、前月の20万2000人増から大幅に下回り、市場予想の29万9000人増も大幅に下回りました。FRBのタカ派姿勢後退期待が高まり、株式が買われました。

 

6月2日の米国株高はポジティブです。また、2日のNY円相場は4日ぶりに反発し、前日比25銭円高・ドル安の1ドル=129円85~95銭でした。ですが、基調は円安・ドル高です。この円安・ドル高基調は、我が国輸出企業に追い風です。また、2日のWTI期近の7月物は前日比1.61ドル高の1バレル116.87ドルでした。「OPECプラス」が増産拡大を決めたものの、ロシアの供給減を穴埋めするには足りないと受け止められた結果だそうです。これは原油関連にポジティブです。さらに、野村証券の集計では、2022年度の自社株取得枠合計は5月24日時点で4兆1507億円と、コロナ禍の影響で少なかった21年度の同期間より96%増え、現時点では過去最高ペースとのことです。こうなると、下値では、自社株買いや、売り方の買い戻しが入る見通しです。上がり易く、下がり難い状況と考えます。日経平均の想定レンジは27750円±300円程度です。ただし、テクニカル的には短期的に過熱ゾーンに突入したと警戒はしています。

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