7月11日 カブ知恵 モーニングミーティング議事録

相場観

7月8日の日経平均は前日比26.66円(0.10%)高の26517.19円と、小幅続伸しました。5日移動平均線(8日現在26338.53円)は上回っています。同線は7月7日に上抜きました。一方、25日移動平均線(同26723.18円)、75日移動平均線(同26954.28円)、100日移動平均線(同26786.42円)、200日移動平均線(同27732.07円)全て下回っています。7月9日の大阪証券取引所における日経平均先物9月物の夜間取引終値は前日比190円高の26800円、高値は9日00時33分の26820円、安値は8日17時33分の26520円でした。8日の騰落レシオ(6日移動平均)は110.76でした。新高値銘柄数は51、新安値銘柄数は4でした。また、8日現在のMACD(12日-26日)はマイナス152.08、シグナル(9日)はマイナス159.20でした。ヒストグラム(=MACD -シグナル)は7.12と、プラス転換しました。なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は4日です。ちなみに、8日時点の当社の「天井確認10項目」のうち「2つ」(前日は1つ)が点灯している状況です。

 

8日のNYダウは3日ぶりに反落し、前日比46.40ドル安の31338.15ドルでした。一方、ナスダック総合株価指数は5日続伸し、同13.962ポイント高の11635.308ポイントでした。朝方発表の6月の雇用統計では、非農業部門の雇用者数が前月比37万2000人増と市場予想の25万人増を上回り、平均時給は前年同月比5.1%上昇と伸び率は市場予想の5.0%を小幅に上回りました。失業率は3.6%と4カ月連続で、横ばいで推移しました。労働市場の強さを背景に過度の米景気懸念が和らいだため、米10年物国債利回りは前日比0.09%高い3.08%と、3%台を回復しました。なお、13日発表の6月の米CPIの発表を控え、様子見ムードの強い1日となりました。

 

参院選は10日、投開票が行われ、改選55議席の自民は63議席に達し、単独でも改選過半数を確保する大勝を収めました。これは本日の日本株にポジティブです。また、8日のナスダック高も、本日の日経平均にポジティブです。ところで、7月26~27日のFOMCでの0.75%利上げはほぼ織り込まれているもようです。なお、13日発表の6月の米CPIが市場コンセンサスからどれだけ上振れても、コモディティ価格が低下している現状を鑑みると、流石に1回の会合で1%の利上げはないでしょう。ちなみに、世界景気の探鉱のカナリアとも呼ばれる銅価格(Copper先物:COMEX 期近)は、3月7日の5.0100ドルの高値から7月6日には一時3.3700ドルまで、高値から32.73%も下落する場面がありました。日経平均については、テクニカル的には、7日に5日移動平均線を上回り、同線が上向いたことで、短期需給が改善しています。なお、5日移動平均線が下向きに転じるためには、本日終値が7月4日の26153.81円を下回る必要があります。現時点で、そこまで下落することはほぼないとみています。8日の日経平均ボラティリティー・インデックスは前日比0.02(0.09%)安の22.41でした。下値不安は後退しています。本日の日経平均の想定レンジは前週末終値26517.19円±400円程度です。

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