12月20日 カブ知恵 モーニングミーティング議事録

12月19日の日経平均は前週末比289.48円(1.05%)安の27237.64円と、大幅に3日続落しました。5日移動平均線(19日現在27785.50円)、25日移動平均線(同27933.62円)、75日移動平均線(同27520.52円)、100日移動平均線(同27701.76円)、200日移動平均線(同27247.25円)全て下回っています。12月20日の大阪証券取引所における日経平均先物3月物の夜間取引終値は前日比50円安の27170円、高値は19日17時10分の27310円、安値は20日04時51分の27070円でした。19日の騰落レシオ(6日移動平均)は90.01%でした。新高値銘柄数は33、新安値銘柄数は33でした。また、MACD(12日-26日)はマイナス14.10、シグナル(9日)は56.63でした。ヒストグラム(=MACD -シグナル)はマイナス70.73でした。なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は7日です。ちなみに、当社の「大底確認10項目」のうち「4つ」(前日は2つ)が点灯している状況です。

 

19日のNYダウは4日続落し、前週末比162.92ドル安の32757.54ドルでした。ナスダック総合株価指数も4日続落し、同159.382ポイント安の10546.032ポイントでした。FRBによる金融引き締めが長期化するとの観測が根強く、米10年物国債利回りが一時、前週末比0.11%高い3.60%を付け、ハイテク株の売り材料になりました。これは最終的には前週末比0.10%高い3.59%で取引を終えました。

 

19日の米国株が軟調だったため、本日の東京株式市場も軟調に推移する見通しです。なお、本日午後、日銀の黒田東彦総裁は、同日まで開かれた金融政策決定会合の結果を受けて記者会見に臨みます。政府と日銀が2013年に定めた共同声明の見直し論が政府内で浮上しているとの報道が17日に出たのをきっかけに、市場では、金融政策の修正観測が高まりつつあります。このため、会見でも総裁の発言に市場の関心が高まっています。結果として、この会見内容を見極めたいとのムードが終日強い1日となりそうです。日経平均については、5日移動平均線自体が12月16日に下向きに転じました。本日以降、5日移動平均線が上向きに転じるためには、本日終値が12月13日の27954.85円を上回る必要があります。ハードルが高いため、下向きを維持することになりそうです。12月19日の日経平均ボラティリティー・インデックスは前日比1.11(6.25%)高の18.87でした。本日の日経平均のメインの想定レンジは12月19日終値27237.64円±400円程度です。グロース株については、当面は、ナスダックの動向に加え、ANYCOLOR(5032)の株価動向が左右するとみています。同社株が底打ち(リバウンド)するようならグロース市場のムードは好転、下げ渋り(横ばい)なら中立要因、下落継続ならムードは悪化する見通しです。その影響は、直近IPOや、人気グロース株に顕著に出るとみています。ちなみに、15日に決算を発表した同社株の夜間取引終値は通常取引終値比820円(10.99%)安の6640円、19日終値は前週末比30円高の6500円でした。なお、例年12月相場に関しては、個人投資家からの節税売りが断続的に出る見込みのため、チャートが崩れ(株価が25日移動平均線を下回って、且つ25日移動平均線が下向き等)、信用買い残が積み上がっている、6月~7月が高値で今後、信用高値絶対期日を迎える銘柄群は、少なくとも、年内受け渡し最終日の12月28日を通過するまでは、アンタッチャブルだと思います。

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