3月1日 カブ知恵 モーニングミーティング議事録

2月28日の日経平均は前日比21.60円(0.08%)高の27445.56円と小幅ながら反発しました。25日移動平均線(2月28日現在27474.93円)を下回っています。一方、5日移動平均線(同27380.08円)、75日移動平均線(同27293.87円)、100日移動平均線(同27246.46円)、200日移動平均線(同27279.31円)全て上回っています。3月1日の大阪証券取引所における日経平均先物3月物の夜間取引終値は前日比50円安の27420円、高値は2月28日21時15分の27560円、安値は3月1日06時00分の終値27420円でした。2月28日の騰落レシオ(6日移動平均)は131.60%でした。新高値銘柄数は145、新安値銘柄数は5でした。また、MACD(12日-26日)は94.97、シグナル(9日)は153.79でした。ヒストグラム(=MACD -シグナル)はマイナス58.82でした。なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は3日です。ちなみに、当社の「大底確認10項目」のうち「2つ」(前日も2つ)、「天井確認10項目」のうち「1つ」(前日も1つ)が点灯している状況です。

 

2月28日のNYダウは反落し、前日比232.39ドル安の32656.70ドルでした。ナスダック総合株価指数も反落し、同11.43ポイント安の11455.54ポイントでした。FRBの利上げ継続観測から金利先高観が強く、長期金利は一時、前日比0.07%高い3.98%に上昇したことが、嫌気されました。

 

日経平均については、5日移動平均線自体が21日に下向きに転じました。本日以降、5日移動平均線が上向きに転じるためには、本日終値が2月21日の27473.10円を上回る必要があります。2月28日の日経平均ボラティリティー・インデックスは前日比0.34(2.03%)安の16.40でした。本日の日経平均のメインの想定レンジは2月28日終値27445.56円±400円程度です。

 

本日、25移動平均線が下向き転換するには、終値で1月24日の27299.19円を下回ることが必要です。また、75日移動平均線が2月27日に下向きに転じました。なお、調整が本格化した場合の第1押し目メドは1月23日と1月24日とで空けた窓(26938.28円~27150.43円)埋め水準です。さらに深押しした場合の第2メドは1月20日と1月23日とで空けた窓(26553.53円~26788.76円)埋め水準を想定しています。

 

2月27日が前日比29.52円高、翌28日が同21.60円安です。膠着感が非常に強い状況です。売り方買い方の勢力が均衡しているようです。しかしながら、そのバランスが崩れたら、それなりの値幅を伴った変動を警戒しておく必要はあるでしょう。25日移動平均線の向きが下降転換したら、下方向への警戒をより強めておきたいと考えています。

 

調整期間に関しては、市場の一部では、3月9・10日の黒田体制最後の日銀金融政策決定会合でのYCC修正リスクが警戒されています。このため、会合通過でイベントリスクも大幅低下する見通しであることに加え、10日が先物・オプションのメジャーSQなので、需給面からSQ前後での底入れが現時点でのメインシナリオです。

 

なお、植田新体制になっても、決定会合でのYCC修正リスク・撤廃リスクは常に警戒される可能性が高いので、4月27・28日、6月15・16日、7月27・28日、9月21・22日、10月30・31日、12月18・19日前後の日本株は、金融政策変更リスクを警戒して、相当不安定になりそうです。

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