7月7日 カブ知恵 モーニングミーティング議事録
<本日の注目銘柄>
ジェノバ(5570)
位置を求めるにあたって、現在ではGPSをはじめとしたGNSS(Global Navigation Satellite System)衛星を使って測位することが最近では身近な存在になってきました。しかし、衛星から(単独測位)の情報だけではメートル級の誤差が生じてしまいます。その誤差を補正するために同社の配信データサービスを利用することで、センチメートル級の高精度な位置情報を求めることができます。これが注目ポイントです。
同社は国土地理院が管理する全国約1300点余りの電子基準点データを日本測量協会からデータ提供を受け、高精度位置補正情報データを生成し、様々な分野の顧客へ提供しています。ちなみに、新規契約が継続して積み上がり、既存契約が増加するため、安定した売り上げ成長が可能なビジネスモデルです。そして、ドローン、IT農業等でのさらなる拡大や、新規領域でのサービス展開を進め、新規契約の増加スピード拡大を狙う方針です。
2023年9月期第2四半期業績については、売上高は6.01億円、営業利益は3.26億円、経常利益は3.22億円、四半期純利益は2.24億円でした。測量分野において、昨年12月中旬からクリスマス前後にかけて北日本・日本海側中心に予想を超える豪雪と寒波があり、同社の補正データを利用するお客が物理的に屋外での活動に制限が出てしまうなどの影響もありましたが、当四半期会計期間は順調に推移し、新規顧客件数、従量制で利用しているお客の利用時間並びに定額制で利用しているお客の数は順調に増加しました。ICT土木、IT農業分野は、引き続き、国土交通省が推進する情報化施工推進戦略による拡大傾向が続いており、大手携帯キャリアの参入等による懸念材料は存在しますが、豪雪と寒波の影響を除いては、お客のサービス利用時間等には影響なく、レンタル会社等向けの取扱いに関しても、アカウント数や利用時間ともに引き続き順調に拡大しています。
<本日の監視銘柄群>
クオリプス(4894)、スペースマーケット(4487)、エスプール(2471)、神戸製鋼所(5406)、三ツ星(5820)、ソシオネクスト(6526)
<前日の東京株式市場>
6日の日経平均は前日比565.68円(1.70%)安の32773.02円と大幅に3日続落しました。5日移動平均線(6日現在33295.32円)、25日移動平均線(同32909.52円)を下回っています。一方、75日移動平均線(同30270.31円)は上回っています。7日の大阪証券取引所における日経平均先物9月物の夜間取引終値は前日350円安の32380円、高値は6日17時20分の32720円、安値は7日00時18分の32220円でした。6日の騰落レシオ(6日移動平均)は72.97%でした。新高値銘柄数は79、新安値銘柄数は41でした。また、MACD(12日-26日)は482.71、シグナル(9日)は606.18でした。ヒストグラム(=MACD -シグナル)はマイナス123.47でした。なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は5日です。ちなみに、当社の「天井確認10項目」のうち1つ(前日は2つ)、「大底確認10項目」のうちが1つ(前日も1つ)が点灯している状況です。
<前日の米国金融市場>
6日のNYダは続落し、前日比366.38ドル安の33922.26ドルでした。ナスダック総合株価指数は続落し、同112.61ポイント安の13679.04ポイントでした。6月のADP全米雇用リポートで非農業部門の雇用者数は前月比49万7000人増と、市場予想の22万人増を大きく上回りました。また、ISMが6日発表した6月の非製造業景況感指数は53.9と5月の50.3や市場予想の51.3を上回りました。この強い指標発表を受け、6日の米10年物国債利回りは、一時は4.08%と3月上旬以来の高水準を付ける場面がありました。この金利の上昇が株式の売り材料になりました。
<本日の東京株式市場の見通し>
6日の米国株が軟調でしたので、本日の東京株式市場も上値の重い展開となる見通しです。なお、6月第4週(26~30日)、海外勢は先物を5013億円売り越しました。現物株との合算では1971億円の売り越しでした。これまでの日本株上昇の牽引役だった海外勢の買いが一服したことで、中長期的な上昇相場における、健全な調整局面入りする可能性が高まったとみています。7日に発表される6月の米雇用統計の内容次第では、7日の米国株が上にも下にも大きく動く可能性が高いため、多くの投資家は本日の東京市場では売り買いともに様子見を決め込むと考えています。
<日経平均テクニカル分析>
日経平均については、5日移動平均線自体が5日ぶりに下向きに転じました。本日以降、5日移動平均線が上向きに転じるためには、本日終値が6月30日の33189.04円を上回る必要があります。
4月17日から7月6日まで、25日移動平均線が、56日連続で上昇しています。本日、25移動平均線が下向き転換するには、終値で6月2日の31524.22円を下回ることが必要です。
ちなみに、5日移動平均線を基準の先行きを判断すると、ダマシが多いので、今後に関しては、「日経平均が25日移動平均線を下回り、且つ、25日移動平均線自体が下向きの状況」に変化すると、「本格的な調整入りのサイン」と考えています。
6日の東証グロース市場指数は前日比29.62p(2.87%)安の1000.80pでした。5日移動平均線(6日現在1029.45p)、25日移動平均線(同1026.08p)を下回っています。一方、75日移動平均線(同978.30p)は上回っています。5日移動平均線は、4日ぶりに下向きに転じました。本日、上向きに転じるには、6月30日の1036.89pを上回る必要があります。25日移動平均線は25日連続で上昇しています。本日下向きに転じるには、6月2日の963.25pを下回る必要があります。
東証グロース市場指数の25日移動平均線が、6月2日に上昇転換しました。短期資金の流入が期待できる状況に変化しました。目先は、本格的なリバウンドの発生を想定しています。ただし、25日移動平均線自体が下向きに転じるようだと、調整色が強まる可能性が高まります。そうなったら、下落を警戒する必要があります。
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