8月3日 カブ知恵 モーニングミーティング議事録
<本日の注目銘柄>
黒崎播磨(5352)
好業績が注目ポイントです。7月28日、「業績予想及び配当予想に関するお知らせ」を発表しました。2024年3月期通期連結業績については、売上高は1720億円(前回予想比1.2%増)、営業利益は130億円(同4.0%増)、経常利益は135億円(同8.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は100億円(同17.6%増)に上方修正しました。昨年度来、耐火物事業における原料・エネルギー価格等コスト上昇分の着実な販売価格転嫁が進んだことに加え、堅調なインド鉄鋼市場等での事業拡大並びに非鉄分野向け拡販等により前回公表値より増収を見込んでいます。また、売上高の増加に伴い、損益についても前回公表値より増益を見込んでいます。業績予想の修正を踏まえ、年間配当予想額を前回予想から 60円増額の1株当たり360円に修正しました。また、当期第2四半期末の配当予想額を1株当たり160円としました。
<前日の東京株式市場>
2日の日経平均は前日比768.89円(2.30%)安の32707.69円と大幅に3日ぶりに反落しました。5日移動平均線(2日現在33001.38円)、25日移動平均線(同32787.37円)を下回りました。一方、75日移動平均線(同31440.75円)は上回っています。8月3日の大阪証券取引所における日経平均先物9月物の夜間取引終値は前日比370円安の32240円、高値は2日16時38分の32630円、安値は終値の32240円でした。2日の騰落レシオ(6日移動平均)は109.02%でした。新高値銘柄数は172、新安値銘柄数は29でした。また、MACD(12日-26日)は141.62、シグナル(9日)は88.69でした。ヒストグラム(=MACD -シグナル)は88.69でした。なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は7日です。ちなみに、当社の「天井確認10項目」のうちが2つ(前日は4つ)が点灯している状況です。
<前日の米国金融市場>
2日のNYダウは4日ぶりに反落し、前日比348.16ドル安の35282.52ドルでした。一方、ナスダック総合株価指数は大幅に続落し、同310.47ポイント安の13973.45ポイントでした。フィッチ・レーティングスが米国の長期外貨建て発行体格付けを最上級の「トリプルA」から1段階引き下げ「ダブルAプラス」にしたことが嫌気されました。また、2日発表の7月のADP全米雇用リポートは非農業部門の雇用者数が前月比32万4000人増と、市場予想の17万5000人増以上に増えたことも悪材料視されました。
<本日の東京株式市場の見通し>
2日の米国株安が逆風となり、本日の東京株式市場は軟調に推移する見通しです。また、2日の米10年物国債利回りは前日比0.06%高い4.08%で取引を終え、一時は4.12%と昨年11月上旬以来、約9カ月ぶりの高水準を付けたことも、日米の高PER銘柄への悪材料となりそうです。ただし、売り一巡後は、押し目買いや、売り方の買戻しが入るため、底堅い動きとなりそうです。
<日経平均テクニカル分析>
日経平均については、5日移動平均線は5日連続で上昇しました。本日以降、5日移動平均線が下向きに転じるためには、本日終値が7月27日の32891.16円を下回る必要があります。
25日移動平均線は、3日連続で上昇しました。本日、25移動平均線が下向き転換するには、終値で6月28日の33193.99円を下回ることが必要です
「日経平均が25日移動平均線を下回っているものの、25日移動平均線自体が上向きの状況」に状態なので、上昇トレンドは発生中とみています。しかしながら、今後、「日経平均が25日移動平均線を下回り、且つ、25日移動平均線自体が下向きの状況」になると、調整入りする見通しです。
2日の東証グロース市場指数は前日比10.34p(1.04%)安の985.85pでした。5日移動平均線(2日現在986.90p)、25日移動平均線(同1002.35p)、75日移動平均線(同986.62p)全て下回っています。5日移動平均線は、3日連続で上昇しました。本日、下向きに転じるには、7月27日の985.18pを下回る必要があります。25日移動平均線は12日連続で下降しています。本日、上向きに転じるには、6月28日の1024.13pを上回る必要があります。
今後、「東証グロース市場指数が25日移動平均線を上回り、且つ、25日移動平均線自体が上向きの状況」に状態に変化するまでは、調整が続くとみています。
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