8月18日 カブ知恵 モーニングミーティング議事録

<本日の注目銘柄>

西武ホールディングス(9024)

好業績が注目ポイントです。2024年3月期第1四半期連結累計期間の経営成績は、新型コロナウイルス感染症の5類移行にともなう需要の増加を着実に取り込み、加えて値上げの取り組みにより、営業収益1162.12億円(前年同四半期比12.4%増)、営業利益146.53億円(同92.2%増)、経常利益138.15億円(同84.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益90.99億円(同148.1%増)となりました。業績予想に対して、営業収益および各段階利益は想定を上回り進捗しています。

 

鉄道業では、としまえん跡地に開業した「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 – メイキング・オブ・ハリー・ポッター」と連携し、池袋駅と豊島園駅のリニューアルやフルラッピング電車「スタジオツアー東京 エクスプレス」の運行を実施し、豊島園駅周辺エリアの活性化に取り組みました。

 

ホテル・レジャー事業の営業収益は、国内ホテルやハワイ、レジャー施設において回復に向かう需要に加え、インバウンド需要の着実な取り込みや値上げの取り組みなどにより、530.39億円と前年同期に比べ73.27億円の増加(同16.0%増)となりました。なお、ホテル業のRevPAR(Revenue Per Available Roomの略であり、宿泊に係る収入を客室総数で除したもの)については、11,989円と前年同期に比べ6,607円増となりました。営業利益は、増収により、35.24億円と前年同期に比べ39.18億円の改善(前年同期は、営業損失3.94億円)となり、償却前営業利益は、74.40億円と前年同期に比べ30.29億円の増加(同68.7%増)となりました。

 

<前日の東京株式市場>

17日の日経平均は前日比140.82円(0.44%)安の31626.00円と続落しました。5日移動平均線(17日現在32033.05円)、25日移動平均線(同32454.05円)、75日移動平均線(同31917.68円)全て下回っています。8月18日の大阪証券取引所における日経平均先物9月物の夜間取引終値は前日比350円安の31320円、高値は17日19時11分の31770円、安値は18日06時00分の終値31320円でした。17日の騰落レシオ(6日移動平均)は78.88%でした。新高値銘柄数は42、新安値銘柄数は140でした。また、MACD(12日-26日)はマイナス175.14、シグナル(9日)はマイナス62.23でした。ヒストグラム(=MACD -シグナル)はマイナス112.91でした。なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は7日です。ちなみに、当社の「大底確認10項目」のうちが3つ(前日は4つ)が点灯している状況です。

 

<前日の米国金融市場>

17日のNYダウは3日続落し、前日比290.91ドル安の34474.83ドルでした。一方、ナスダック総合株価指数も3日続落し、同157.70ポイント安の13316.93ポイントでした。17日発表の週間の新規失業保険申請件数は23.9万件と、市場予想の24万件を下回り、米国の労働需給は依然として引き締まっていると受け止められ、米10年物国債利回りは、一時は4.32%と2022年10月下旬以来およそ10カ月ぶりの高水準を付けました。この長期金利の上昇が株式の売り材料になりました。

 

<本日の東京株式市場の見通し>

17日の米国株安が逆風となり、本日の東京株式市場は軟調に推移する見通しです。中国の不動産開発会社、中国恒大集団が17日、米連邦破産法15条の適用をニューヨークの連邦破産裁判所に申請したと伝わったことも、悪材料視されそうです。

 

<日経平均テクニカル分析>

日経平均については、5日移動平均線は4日連続で下降しました。本日以降、5日移動平均線が上向きに転じるためには、本日終値が8月10日の32473.65円を上回る必要があります。

 

25日移動平均線は、10日連続で下降しました。本日、25移動平均線が上向き転換するには、終値で7月12日の31943.93円を上回ることが必要です

 

「日経平均が25日移動平均線を下回り、且つ、25日移動平均線自体が下向きの状況」になっていますので、調整が継続しているとみています。

 

17日の東証グロース市場指数は前日比6.78p(0.73%)安の921.48pでした。5日移動平均線(17日現在943.97p)、25日移動平均線(同977.98p)、75日移動平均線(同986.53p)全て下回っています。5日移動平均線は、8日連続で下降しています。本日、上向きに転じるには、8月10日の968.55pを上回る必要があります。25日移動平均線は22日連続で下降しています。本日、上向きに転じるには、7月12日の986.13pを上回る必要があります。

 

今後、「東証グロース市場指数が25日移動平均線を上回り、且つ、25日移動平均線自体が上向きの状況」に状態に変化するまでは、調整が続くとみています。

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