8月30日 カブ知恵 モーニングミーティング議事録

<本日の注目銘柄>

三井E&S(7003)

業績V字回復が、注目ポイントです。2024年3月期第1四半期連結累計期間の受注高は、前年同期と比べて137.88億円減少(△12.9%)の927.96億円でした。舶用推進システム部門の受注高は前年同期に21年度末からのずれ込みによる増加があった事により、前年同期比196億円減と、減少となるも堅調に推移しています。物流システム部門では東南アジア地域の需要が堅調に推移した事により、同122億円増と受注が回復しています。

 

売上高は、舶用推進システム事業において舶用ディーゼル機関の引渡しが好調に推移したことや株式会社三井E&S DUを連結の範囲に含めたことにより、前年同期と比べて109.80億円増加(+21.7%)の615.56億円となりました。営業利益は、舶用推進システム事業の損益が改善したことなどにより、17.20億円(前年同期は67.01億円の営業損失)となりました。経常利益は、支払利息及び支払手数料の計上などにより5.52億円(前年同期は42.35億円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、負ののれん発生益の計上などにより、14.97億円(前年同期は18.77億円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。

 

<前日の東京株式市場>

29日の日経平均は前日比56.98円(0.18%)高の32226.97円と小幅に続伸しました。5日移動平均線(29日現在32063.74円)、75日移動平均線(同32214.01円)は上回っています。一方、25日移動平均線(同32276.12円)は下回っています。8月30日の大阪証券取引所における日経平均先物9月物の夜間取引終値は前日比220円高の32430円、高値は30日05時05分の32450円、安値は29日17時14分の32140円でした。29日の騰落レシオ(6日移動平均)は216.31%でした。新高値銘柄数は213、新安値銘柄数は3でした。また、MACD(12日-26日)はマイナス137.60、シグナル(9日)はマイナス198.68でした。ヒストグラム(=MACD -シグナル)は61.08でした。なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は4日です。ちなみに、当社の「天井確認10項目」のうちが4つ(前日も4つ)が点灯している状況です。

 

<前日の米国金融市場>

29日のNYダウは3日続伸し、前日比292.69ドル高の34852.67ドルでした。ナスダック総合株価指数も3日続伸し、同238.63ポイント高の13946.76ポイントでした。29日発表の7月の米雇用動態調査(JOLTS)で非農業部門の求人件数は882万7000件と、2021年3月以来の低水準となり、市場予想の946万5000件を下回りました。また、8月の米消費者信頼感指数は106.1と、市場予想の116.0を下回りました。これを受け、米10年物国債利回りは前日比0.08%低い4.12%で取引を終えました。この長期金利の低下が、株式の買い材料になりました。

 

<本日の東京株式市場の見通し>

29日の米国株高を好感した買いが先行し、本日の日経平均は堅調に推移する見通しです。ただし、買い一巡後は、31日に中国の8月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が公表され、9月1日には8月の米雇用統計が発表される予定のため、戻った場面では、利食い売りや、やれやれ売りが出る見通しです。おそらく、相場の方向性が出るのは、夏季休暇明けの海外勢が本格的に市場に回帰する、9月4日のレイバーデー明けになるとの見通しに変更はありません。なお、8月18日の31275.25円で短期的に底入れしたとはみています。

 

<日経平均テクニカル分析>

日経平均については、5日移動平均線は5日連続で上昇しました。本日以降、5日移動平均線が下向きに転じるためには、本日終値が8月23日の32010.26円を下回る必要があります。

 

25日移動平均線は、18日連続で下降しました。本日、25移動平均線が上向き転換するには、終値で7月25日の32682.51円を上回ることが必要です

 

「日経平均が25日移動平均線を下回り、且つ、25日移動平均線自体が下向きの状況」になっていますので、調整が継続しているとみています。

 

29日の東証グロース市場指数は前日比20.56p(2.15%)高の976.51pでした。5日移動平均線(29日現在957.74p)、25日移動平均線(同963.10p)は上回っています。一方、75日移動平均線(同985.90p)は下回っています。5日移動平均線は、5日連続で上昇しています。本日、下向きに転じるには、8月23日の953.27pを下回る必要があります。25日移動平均線は30日連続で下降しています。本日、上向きに転じるには、7月25日の981.35pを上回る必要があります。

 

今後、「東証グロース市場指数が25日移動平均線を上回り、且つ、25日移動平均線自体が上向きの状況」に状態に変化するまでは、調整が続くとみています。

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