9月6日 カブ知恵 モーニングミーティング議事録
<本日の注目銘柄>
日本製鉄(5401)
世界鉄鋼需要が低迷するなか、2024年3月期第1四半期の実力ベース(在庫評価差等除き)連結事業利益は過去最高益の2500億円でした。これが注目ポイントです。2023年度見通しは、鉄鋼需要の好転が見込めないなか、鋼材需要・スプレッドの改善を織り込まない前提で、内外鉄鋼需要の足元からの大幅な下振れがない限り、実力ベース連結事業利益で過去最高益の8400億円を見込んでいます。2023年度の配当は、1株につき150円以上(うち、中間配当金75円)を予定していることも魅力です。
また、トヨタ(7203)は23年度下期(10月~24年3月)に部品メーカーに供給する鋼板の価格を上期(23年4~9月)から据え置くことを決めました。原料の鉄鉱石や原料炭の価格は上昇が一服しているにもかかわらず、2半期連続となる据え置きで採算が維持される見込みです。
<前日の東京株式市場>
5日の日経平均は前日比97.58円(0.30%)高の33036.76円と7日続伸しました。5日移動平均線(5日現在32727.87円)、25日移動平均線(同32254.76円)、75日移動平均線(同32383.26円)全て上回っています。9月6日の大阪証券取引所における日経平均先物9月物の夜間取引終値は前日比100円高の33070円、高値は6日03時30分の33170円、安値は5日17時18分の32830円でした。5日の騰落レシオ(6日移動平均)は234.18%でした。新高値銘柄数は361、新安値銘柄数は2でした。また、MACD(12日-26日)は100.84、シグナル(9日)はマイナス77.26でした。ヒストグラム(=MACD -シグナル)は178.11でした。なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は3日です。ちなみに、当社の「天井確認10項目」のうちが6つ(前日も6つ)が点灯している状況です。
<前日の米国金融市場>
5日のNYダウは反落し、前営業日の9月1日比195.74ドル安の34641.97ドルでした。ナスダック総合株価指数は続落し、同10.86ポイント安の14020.95ポイントでした。原油価格の上昇を受け、長期金利が上昇したことが、株式市場への悪材料となりました。- サウジ国営通信は5日、同国が現行の日量100万バレルの自主減産を年末まで続けると表明したと報じたことで、WTI期近の10月物は、一時は88.07ドルと期近物として昨年11月中旬以来の高値を付けました。そして、米10年物国債利回りは前営業日の9月1日比て0.08%高い4.26%で取引を終えました。
<本日の東京株式市場の見通し>
5日の米国株が軟調ながら、円安効果なのか、日経平均先物は想定外に強い印象です。5日のNY外国為替市場で円相場は、一時は147円80銭と昨年11月上旬以来、およそ10カ月ぶりの安値を付ける場面がありました。株価指数先物・オプション9月物は8日、SQ算出を迎えます。このため、節目の33000円は売り方と買い方の激しい攻防が繰り広げらる見通しです。売り方のデルタヘッジの買いは見込めるものの、昨日まで7連騰した過熱感もあり、ボラタイルな相場になるかもしれません。
<日経平均テクニカル分析>
日経平均については、5日移動平均線は10日連続で上昇しました。本日以降、5日移動平均線が下向きに転じるためには、本日終値が8月30日の32333.46円を下回る必要があります。
25日移動平均線は、下降転換しました。本日、25移動平均線が上向き転換するには、終値で8月1日の33476.58円を上回ることが必要です
9月4日に、「日経平均が25日移動平均線を上回り、且つ、25日移動平均線自体が上向きの状況」になったので、5日は下降転換したとはいえ、調整は終了したとみています。「日経平均が25日移動平均線を下回り、且つ、25日移動平均線自体が下向きの状況」の状況になったら、それが調整入りのサインと認識します。
5日の東証グロース市場指数は前日比14.16p(1.46%)高の983.17pでした。5日移動平均線(5日現在973.02p)、25日移動平均線(同961.01pp)は上回っています。一方、75日移動平均線(同987.58p)は下回っています。5日移動平均線は、10日連続で上昇しています。本日、下向きに転じるには、8月30日の972.31pを下回る必要があります。25日移動平均線は35日連続で下降しています。本日、上向きに転じるには、8月1日の996.19pを上回る必要があります。
今後、「東証グロース市場指数が25日移動平均線を上回り、且つ、25日移動平均線自体が上向きの状況」に状態に変化するまでは、調整が続くとみています。
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