9月14日 カブ知恵 モーニングミーティング議事録

<本日の注目銘柄>

クボタ(6326)

好業績が注目ポイントです。2023年12月期第2四半期(2023年1月1日~2023年6月30日)の売上高は前年同期比2,607億円(20.7%)増加して1兆5200億円となりました。国内売上高は機械部門、水・環境部門ともに増収となり、前年同期比160億円(5.3%)増の3,151億円となりました。海外売上高も機械部門、水・環境部門ともに増収となり、前年同期比2447億円(25.5%)増の1兆2050億円となりました。営業利益は原材料価格の上昇や金利上昇によるインセンティブコストの増加、インフレによる諸経費の増加などの減益要因はありましたが、値上げ効果や為替の改善効果などにより、前年同期比658億円(55.4%)増の1846億円となりました。税引前利益は営業利益の増加により前年同期比614億円(47.0%)増加して1918億円となりました。法人所得税は527億円の負担、持分法による投資損益は9億円の利益となり、四半期利益は前年同期比388億円(38.3%)増の1401億円となりました。親会社の所有者に帰属する四半期利益は前年同期を373億円(40.7%)上回る1288億円となりました

 

機械部門の売上高は前年同期比22.8%増加して1兆3442億円となり、売上高全体の88.4%を占めました。国内売上高は前年同期比4.7%増の1629億円となりました。主に農業機械及びエンジンの増加により増収となりました。海外売上高は前年同期比25.7%増の1兆1813億円となりました。北米では、トラクタで在庫充足が進み販売が増加したほか、建設機械も住宅建設のバックログの消化と政府のインフラ開発需要により販売が増加し、増収となりました。欧州では、建設機械、エンジンが公共工事需要に支えられ堅調に推移したほか、トラクタも在庫不足緩和により販売が増加したことで、増収となりました。アジアは、タイでは干ばつ懸念による農業機械の買い控えが発生し苦戦しました。インドは前第2四半期よりEKL社を連結子会社化したことに加え、畑作市場も冬作物の豊作により好調であったため増収となりました。当部門のセグメント利益は、金利上昇によるインセンティブコストの増加や原材料価格の上昇、インフレによる諸経費の増加などの減益要因はありましたが、値上げ効果や為替の改善効果、増販などにより前年同期比72.4%増加して1984億円となりました。

 

<前日の東京株式市場>

13日の日経平均は前日比69.85円(0.21%)安の32706.52円と反落しました。5日移動平均線(13日現在32709.71円)は下回っています。一方、25日移動平均線(同32319.61円)、75日移動平均線(同32531.41円)は上回っています。14日の大阪証券取引所における日経平均先物12月物の夜間取引終値は前日比200円高の32650円、高値は14日00時28分の32710円、安値は13日17時49分の32440円でした。13日の騰落レシオ(6日移動平均)は81.92%でした。新高値銘柄数は213、新安値銘柄数は15でした。また、MACD(12日-26日)は134.02、シグナル(9日)は116.41でした。ヒストグラム(=MACD -シグナル)は17.61でした。なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は4日です。ちなみに、当社の「天井確認10項目」のうちが1つ(前日も1つ)、「大底確認10項目」のうちが1つ(前日も1つ)が点灯している状況です。

 

<前日の米国金融市場>

13日のNYダウは続落し、前日比70.46ドル安の34575.53ドルでした。ナスダック総合株価指数は反発し、同39.96ポイント高の13813.59ポイントでした。8月のCPIは総合が前年同月比3.7%上昇し、市場予想の3.6%を上回りました。一方、食品とエネルギーを除くコアの上昇率は前年同期比4.3%と、7月の4.7%から減速し、市場予想と一致しました。インフレの沈静化にはなお時間がかかるとの見方が強まり、相場の上値を圧迫しました。

 

<本日の東京株式市場の見通し>

13日の米国株に方向感が乏しいこともあり、本日の日経平均は「膠着感の強い動き」となる見通しです。本日の注目は終値で5日移動平均線(13日現在32709.71円)を上回れるか否かです。上回れるようならば、9月7日の33322.45円からの調整は、11日の32391.69円までの下落で一巡する可能性が高まると考えるからです。ただし、「日経平均が25日移動平均線を上回り、且つ、25日移動平均線自体が上向きの状況」の状況になるまでは、明確な上昇トレンドは確認できないともみています。その一方で、仮に上値が重い状態が続いたとしても、今月は、配当権利取りの買いや、配当の再投資の先物買いが見込めるため、日経平均は底堅い動きは見込めるともみています。

 

<日経平均テクニカル分析>

日経平均については、5日移動平均線は4日連続で下降しています。本日以降、5日移動平均線が上向きに転じるためには、本日終値が9月7日の32991.08円を上回る必要があります。

 

25日移動平均線は、5日連続で上昇しました。本日、25移動平均線が下向き転換するには、終値で8月9日の32204.33円を下回ることが必要です

 

今後に関しては、「日経平均が25日移動平均線を下回り、且つ、25日移動平均線自体が下向きの状況」の状況になったら、それが調整入りのサインと認識する予定です。それまでは、「現状のもみあい」は、「上昇トレンドの中での押し目」とみています。

 

13日の東証グロース市場指数は前日比1.15p(0.12%)安の947.88pでした。5日移動平均線(13日現在954.39p)、25日移動平均線(同955.77p)、75日移動平均線(同988.81p)全て下回っています。5日移動平均線は、5日連続で下降しています。本日、上向きに転じるには、9月7日の967.07pを上回る必要があります。25日移動平均線は41日連続で下降しています。本日、上向きに転じるには、8月9日の973.60pを上回る必要があります。

 

今後、「東証グロース市場指数が25日移動平均線を上回り、且つ、25日移動平均線自体が上向きの状況」に状態に変化するまでは、調整が続くとみています。

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