「24日の大幅高で日本株全般の短期的な底入れムードが強まりました」

 

日経平均の4月24日終値は38460.08円と、5日移動平均線(24日現在37719.78円)、75日移動平均線(同38065.24円)を上回りました。一方、25日移動平均線(同39344.34円)は下回っています。25日移動平均線は下降中ですが、5日移動平均線は上向きに転じました。75日移動平均線は2023年11月21日以降、上昇を継続中です。このため、75日移動平均線も下向きに転じない限り、中期の上昇トレンドは継続中で、短期的な押し目は買いで対処したいところです。短期的な押し目の終了のサインは、「日経平均が5日移動平均線を上回り、且つ、5日移動平均線自体が上向きに転じること」でした。これを24日の上昇で実現したため、まずは、25日移動平均線を目指す展開を想定しています。

 

一方、24日のTOPIXは2710.73ポイントと、25日移動平均線(同2730.09ポイント)は下回っていますが、5日移動平均線(同2668.63ポイント)、75日移動平均線(同2638.22ポイント)共に上回っています。TOPIXのチャートが崩れていないことから、日本株全体の先行きについては、弱気になる必要はなさそうです。24日の上昇で、「TOPIXが5日移動平均線を上回り、且つ、5日移動平均線自体が上向きに転じました。このため、日本株全般の短期的な底入れムードが強まったとみています。

 

 ところで、24日午後の東京外国為替市場で円相場が下げ幅を広げました。14時50分すぎに1ドル=154円89銭近辺まで下落し、1990年6月以来ほぼ34年ぶりの安値を更新しました。東証の通常取引終了後も、円安が進行し、16時01分には154円97銭近辺まで下落しています。介入警戒感は根強いものの、低金利の円を売って、高金利通貨を買う流れは継続中です。足元では、円安=日本株高の連動性は低下している感はありますが、やはり、円安はインフレ要因であり、輸出企業の収益改善要因のため、日本株高要因です。また、日米協調介入なら介入の効果は期待できるでしょうが、日本の単独介入では効果は短期的、且つ、限定的とみています。

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