「25日移動平均線が上向くまでは、日経平均の調整は続きそう」

 

ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は5月6日、具体的な日程については明確な見通しを示さなかったものの、データを総合的に判断した上で、FRBの次の動きが利下げとなる可能性が高いという認識を示しました。同日、リッチモンド連銀のバーキン総裁は、「現行の景気抑制的な金利水準が需要を抑制できると、私は楽観している」、「金利上昇の本格的な影響はこれから表れる」などと述べました。ただし、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は7日、「最も可能性が高いシナリオは、インフレ鈍化がはっきり確認できるまでは政策金利を据え置くことだ」、「(経済指標次第では2024年中の利下げが)ゼロ回になる可能性もある」との見方を示しています。

 

今後もFRB高官の発言が相次ぐでしょう。しかしながら、今後発表される米経済指標については、市場が腰を抜かすようなとんでもなく強い数値が出ない限り、「利上げはしないし、次は利下げが確定。利下げの時期及び回数は、あったとしても12月の1回。一方、米経済はスタグフレーションに陥ることはない」とみておけばよいと思っています。

 

一方、外国為替市場に関しては、4月29日と5月2日早朝にドル/円が急落し、日本政府・日銀による円買い介入観測が広がっています。これに関しては、神田真人財務官は5月7日、「マーケットが投機などで過度な変動、無秩序な動きがある場合は政府が適切な対応を取る必要がある」、「介入については公表をコメントする方が普通でない」と語っています。非常に高い確率で「覆面介入」したのでしょう。これからも円が急落する局面では、「介入」を続けるとみています。このため、ドル/円相場のボラは低下する見通しです。

 

それはともかく、良好、且つ、信じられないくらい強い米国経済のファンダメンタルズを背景に、米国株は上がっても買い、押しても買いと判断してよいとの見方を堅持しています。もちろん、市場が腰を抜かすようなとんでもなく弱い数値が出て、FRBが先行き景気を心配するようなことになったら、話は別です。その際には、脱兎のごとく株式市場から逃げ出さないといけません。現状は、その心配は皆無とみています。よって、米国発の日本株急落のリスクは大幅に低下しているとも考えています。

 

ただし、7日の日経平均は599.03円高、8日は632.73円安の38202.37円と乱高下しています。チャートを見ると25日移動平均線(8日現在38692.33円)が強力に抵抗している様子が窺えます。少なくとも、25日移動平均線が上向くまでは、日経平均の調整は続きそうです。

カブ知恵厳選おすすめ投資顧問

カブ知恵スタッフが実際に登録し、情報提供を受けている投資顧問をピックアップ!短期取り組みに強い投資顧問、材料株に強い投資顧問、人気テーマをいち早く配信する投資顧問、ファンドなど機関の取り組み状況を配信する投資顧問、狙い目IPO銘柄を教えてくれる投資顧問、それぞれに特徴やメリットがあります。基本的な情報配信はメルマガ登録だけの無料で受け取ることができますので試してみるといいでしょう。おすすめです。

コメントを残す

CAPTCHA


サブコンテンツ

このページの先頭へ