「退場者が続出する可能性があります・・・要警戒ですね。」
14日の米株式市場で、ナスダック総合株価指数は続伸し、前日比122.94ポイント(0.75%)高の16511.18ポイントと、4月11日に付けた最高値を更新しました。この日は、4月のPPIが前月比で0.5%上昇と、市場予想の0.3%上昇を上回ったものの、3月分が0.2%上昇から0.1%下落に下方修正されたことで、インフレへの過度な警戒感が薄れ、株式の買い材料となりました。
なお、FRBのパウエル議長は14日、今年の第1四半期にインフレ率の低下に向けた進展がみられなかったとして、「インフレ率が時間とともに2%に低下するとの確信を得るには、より長い時間がかかりそうだ」と述べています。ただし、次にとる金融政策は利上げではなく、金利水準を維持する可能性が高いというこれまでの認識を改めて示しました。このため、今後発表される物価指標が、腰を抜かしてビックリするような上昇率とならない限り、FRBが利上げをすることはないでしょう。よって、当面の米物価指標に対しては、これまでほど重要視する必要はないと考えています。
それにしても、堅調な米国株と対照的に日本株は冴えない動きを続けています。主因は、円安進行が止まらずドルベースのパフォーマンスが良くないので海外投資家が日本株を敬遠していることや、信用買い残が高水準に積み上がっていること、さらに、先高観が後退しているため裁定解消売りが出やすくなっていることなどが挙げられます。今後に関しては、日本株への先高観が強まって、裁定買いが入るような状況になるまでは、日本株全体としての底入れは期待薄とみています。また、個別に関しては、信用買いが積み上がり、チャートが悪化した銘柄に関しては、買い残の整理が進まない限り、株価の下落が続くことでしょう。
15日の日経平均は9時18分に38816.60円の高値を付けた後、伸び悩み、14時42分に38335.61円の安値を付けて、結局、前日比29.67円(0.08%)高の38385.73円で取引を終えました。ほぼ安値引けです。チャートを見ると25日移動平均線(15日現在38426.95円)が強力に抵抗している様子が窺えます。少なくとも、25日移動平均線が上向くまでは、日経平均の調整は続きそうです。ところで、グロース250指数(旧マザーズ指数)は前日比15.74ポイント(2.39%)安の643.52ポイントと、大幅安となりました。4月19日の年初来安値629.46ポイントに迫っています。酷い状況です。個人投資家にとって、難易度の高い環境が続いています。資金管理を徹底しないと、万が一、ここから相場全体が崩れたら、退場者が続出する可能性があります。要警戒ですね。
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