「米国のハイテク株安の影響大、グロースの地合い悪化を警戒」

7月19日のNYダウは続落し、前日比377.49ドル(0.92%)安の40287.53ドルでした。ナスダック総合株価指数は3日続落し、同144.28ポイント(0.81%)安の17726.94ポイントでした。マイクロソフトの基本ソフト(OS)で発生したシステム障害とみられる影響が広がったことが嫌気されました。

 

米国株については、20日の日経速報ニュースが「トランプ相場、資源・金融にシフト テック150兆円消失」と題した興味深い記事を配信しています。当該記事によれば「トランプ前米大統領への銃撃事件が起きてから20日で1週間となる。15〜19日の米株式市場では、同氏の再選可能性が上がったとみて政策影響を先取りする「トランプ・トレード」が席巻した。エネルギー大手や金融に資金がシフトする一方、半導体株急落によりハイテク株の時価総額は円換算で150兆円以上消失した。」とのことです。

 

トランプ氏に関しては、16日、「彼ら(台湾)はわれわれのチップビジネスの約100%を取った。私は台湾がわれわれに防衛費を支払うべきだと思う」と語ったと伝わっています。また、ブルームバーグ通信が17日(現地時間)、バイデン政権は、ASMLや東京エレクトロンが今後も中国に先端半導体技術への接近を許す場合、米国が「最も厳格」な貿易制限措置を取ることもあると報じています。このため、半導体株への投資マインドが冷え込んでしまいました。

 

日経平均も、米国のハイテク株安の影響を大きく受けています。20日の大阪ナイトセッションの日経平均先物9月物の終値は前日比450円(1.12%)安の39590でした。25日移動平均線(20日現在40036円)を明確に下回っています。75日移動平均線(同39102円)、100日移動平均線(同39239円)などがサポートラインとして機能するかに注目しています。ですが、東証プライム市場の騰落レシオ(25日移動平均)は19日時点で120.89%です。値嵩ハイテク株が下落し、その他の銘柄(例えばトランプ銘柄の防衛、仮想通貨、インフラ整備、円高メリット関連など)が堅調に推移しているため、騰落レシオが高止まりしているのでしょう。実際、TOPIXの19日の終値は2860.83ポイントと、25日移動平均線(19日現在2826.24ポイント)を上回っています

 

なお、19日の値下がり率上位は、セルシード(7776)、ELEMENTS(5246)、シンバイオ製薬(4582)などです。人気化していたグロース銘柄が崩れたので、来週のグロース市場の地合い悪化懸念が強まったと感じています。要警戒です。

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