９日の海外動向と本日の相場見通し 指数は膠着、ＬＩＮＥ関連は買い戻される公算
９日のシカゴ日経平均先物円建て９月物は16590円大証比変わらずでした。高値は16760円、安値は16460円。ＮＹダウは４日ぶりに反落、前日比19.86ドル安の17985.19ドルでした。原油先物安でエネルギー株が売られました。また、早期利上げ観測が後退し、低金利による利ざや縮小懸念で金融株が値下がりしました。ＮＹ原油先物相場は４日ぶりに反落、ＷＴＩ期近の７月物は前日比0.67ドル安の１バレル50.56ドルでした。対主要通貨へのドル高で、ドル建てで取引される原油先物価格の割高感が強まり、売りが優勢でした。ＮＹ円相場は３日ぶりに反落、前日比10銭の円安・ドル高の１ドル＝107円05～15銭でした。
米株、原油先物は軟調ですが大きな動きではなく、また、円相場も膠着しています。このため、日経平均先物９月物は前日比変わらず付近でスタートする見通しです。本日は、株価指数先物・オプション６月物のＳＱ算出日です。算出後ＳＱ値を超えて推移できるようなら、強含み。逆に、下回るようなら、弱含みの動きが見込まれます。ですが、足元、日経平均を大きく上下させる材料は見当たりません。よって、ザラ場中、大きな材料が飛び出さない限り、膠着感の強い相場が続くでしょう。日経平均の想定レンジは16500円～16800円程度です。
なお、昨日、”「ＬＩＮＥの上場は未定」 説明会の予定もなし＝韓国親会社”との報道を受け、ＬＩＮＥ関連が急落しました。しかし、一夜明けて、「ＬＩＮＥがＮＹＳＥと東京証券取引所に同時上場、両取引所が10日に上場を承認する」と伝わり、一転して同関連株が買い戻され、これはマザーズを中心に新興銘柄にポジティブに作用しそうです。
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