個別銘柄情報(8/26分)

TBSHD(9401)、MUMSSをレーティングを引き下げ
1394円 96円安
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(MUMSS)は、同社のレーティングを従来の「Neutral」から「Underweight」に引き下げ、目標株価を同1840円から1020円に引き下げた。事業環境が一段と厳しさを増す中、収益低迷の長期化が見込まれ、株価が下落するリスクが高まっているため、レーティングを引き下げたという。利益予想を下方修正したが、事業環境の悪化で収益低迷の長期化を招く可能性があると考えたそうだ。事業環境悪化の要因は、(1)消費低迷で主要広告主の出稿抑制傾向が強まるという循環的要因、(2)NHKとの視聴率競争激化や視聴者のテレビ離れの影響、ネット・イベント広告の台頭などの構造的要因、以上2点だという。

アインファーマシ(9627)、野村は目標株価を引き下げ
5830円 630円安
野村證券は、同社の投資判断は「買い」に据え置いたが、目標株価を従来の8500円から8300円に引き下げた。17.4期Q1は、薬価引き下げの影響により前年同期比17.7%経常減益。調剤報酬引き下げ影響が底打ち、克服へ向かっている点はポジティブだという。M&Aを含む店舗数増加と、調剤報酬の加算取得、店舗オペレーション効率化による成長シナリオは不変だそうだ。目標株価の算定は、従来通りRN Large Cap(除く金融)、同業他社2社を大きく上回る成長率を評価し、17.4期予想基準PER26倍を適用したという。

オークマ(6103)、野村は目標株価を引き下げ
732円 8円安
野村證券は、同社の投資判断は「Neutral」に据え置いたが、目標株価を従来の850円から800円に引き下げた。野村では、17.3期通期の営業利益は175億円(Q2が前年同期比33%減の43億円、下期が同10%減の105億円)、営業利益率10.3%を予想したという。経費抑制や合理化効果の発現で、通期の営業利益は会社計画と同額予想も、17.3期Q1までの受注高を考慮すると上期の営業利益は70億円に留まり、会社計画80億円は未達になると見たそうだ。なお、四半期の受注高は、前四半期比では日本の補助金効果により全社でも上がったり下がったりだが、前年同期比では17.3期Q4まで減少が続くと予想したという。

クレセゾン(8253)、CSは目標株価を引き下げ
1666円 37円安
クレディ・スイス証券は、同社の投資評価は「OUTPERFORM」に据え置いたが、目標株価を従来の2650円から2190円に引き下げた。不動産ローンの利回り低下とファンド収入減少で、業績見通しを引き下げたという。一方、カード事業の堅調な伸び、好調な不動産業務や不動産関連ファイナンスの利益貢献は、ほぼ無視されており、少なくとも相対的には水準の改善が期待できると予想しているそうだ。

東洋紡(3101)、SMBC日興は目標株価を引き下げ
162円 8円安
SMBC日興証券は、同社の投資評価は「1」に据え置いたが、目標株価を従来の250円から220円に引き下げた。超複屈折フィルム「SRF」の採用拡大と17/3期下期以降のエアバッグ事業のグローバル展開開始を両輪とする利益成長シナリオは不変だという。その一方で、事業環境変化に伴うバグフィルター用PPS繊維やアクリル繊維といった既存製品の落ち込みが想定以上に厳しいそうだ。成長シナリオの一部を減殺することで利益成長スピードは従来予想を下回り、増配は18/3期に持ち越しとの見方に改めたという。

大陽日酸(4091)、SMBC日興は目標株価を引き上げ
950円 10円高
SMBC日興証券は、同社の投資評価「1」を継続し、目標株価を従来の1050円から1130円に引き上げた。サーモス事業が全体業績を下支えしていることに加えて下期以降は、M&A効果の上乗せにより米国ガス事業が牽引役を担うとの見方に変更はないという。エア・リキードとエアガスの経営統合を機に、グローバルガスメジャーの再編機運が高まっているそうだ。業界再編が同社の米国事業拡大に拍車を掛ける可能性があると認識しているという。

ダイセル(4202)、SMBC日興は目標株価を引き上げ
1234円 3円安
SMBC日興証券は、同社の投資評価は「2」に据え置いたが、目標株価を従来の1320円から1430円に引き上げた。1Qはエンジニアリングプラスチックのマージン拡大により市場予想を大幅に上回り、営業増益を達成するなど、外部環境変化への耐性を示すポジティブな決算内容であったという。1Q決算を踏まえ株価は急騰したものの、その後軟調に推移していることが示す通り、タカタのエアバッグモジュール事業のスポンサー選定の行方や、たばこフィルター用トウの需要減といった要素が重石となる状況が今しばらく続くと見ているそうだ。

小野薬(4528)、SMBC日興は目標株価を引き下げ
2710.5円 89.5円安
SMBC日興証券は、同社の投資評価は「1」に据え置いたが、目標株価を従来の4900円から3800円に引き下げた。8月24日に開催された中央社会保険医療協議会薬価専門部会における議題「高額な薬剤への対応」の内容を踏まえて、抗癌剤(抗PD-1抗体)オプジーボの薬価改定の影響を従来よりも厳しくみて、18/3期以降のオプジーボ国内販売予想を減額、18/3~21/3期の業績予想も減額修正したという。一方、ファーストラインを取得するチャンスは残されていること、今後も、既存の効能(悪性黒色腫、NSCLCのセカンドライン以降)に加え、腎細胞癌、ホジキンリンパ腫、頭頸部癌など各種癌腫への適応拡大によるオプジーボの数量拡大余地は大きいそうだ。

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